白内障のレーザー手術について解説。メリットとデメリットも紹介

2021.05.11

白内障のレーザー手術について解説。メリットとデメリットも紹介

白内障のレーザー手術は、2008年にヨーロッパで最初の手術が行われ、現在では世界の最先端医療として50ヵ国以上で導入されている白内障治療法の1つです。

この記事では、その白内障治療最先端のレーザー手術についてメリットとデメリットを交えて詳しく解説します。

白内障のレーザー手術とは

白内障のレーザー手術は、フェムトセカンドレーザーと呼ばれるメスを使わない最先端の白内障手術です。

従来は、術者の経験によるマニュアル、手作業による操作で行われてきた白内障手術を、コンピューター制御下のレーザーで正確かつ安全に行うことが可能になりました。

技術の進化に伴い、白内障手術をする方に新しい選択肢が追加された優れた治療法です。

白内障のレーザー手術で使われる機器

白内障のレーザー手術で使われる機器は、レンズエックス アルコン社のLenSxレーザーが一般的です。

LenSxレーザー装置は、手作業で行う場合のトラブルが起こりやすい箇所の手術の工程を自動化することで、術中合併症を可能な限り減少させることができるようになりました。

LenSxレーザーは、マニュアルの手術では実現できないような非常に高精度の手術をも可能とさせてくれたのです。

LenSxレーザーの特徴

フェムトセカンドとは、1000兆分の1秒のこと。

光でも0.3µmしか進めない非常に短い時間で、フェムトセカンドにまで短縮したレーザーは非常に強いレーザー強度となり、このレーザーを用いることによって、ミクロン単位の精度の手術が可能となります。

手作業による水晶体の前嚢切開では、形状を完全な真円にすることができないのですが、コンピューター制御されたレーザーで前嚢切開をすることで、形状が正円になり眼内レンズの中心位置も安定し、良好な視力を得ることが可能なのです。

白内障レーザー手術のメリット・デメリット

安全性と再現性を重視したメリットの大きいフェムトセカンドレーザーによる白内障手術ですが、デメリットも気になりますよね。

白内障レーザー手術のメリットとデメリットについて見てみましょう。

白内障レーザー手術のメリット

フェムトセカンドレーザーを用いた白内障のレーザー手術のメリットは、第一に精密で安全な手術だということが挙げられます。

クロン単位で非常に精密な動作を行う手術機器を使用するので手作業による手術と比べて非常に安全です。

そのため、眼への負担や合併症のリスクが減少するだけでなく、多焦点眼内レンズとも相性が良いため、人間の手技では実現できないもレンズの傾きや歪みが生じるなど術後の視界悪が起こりにくいといったメリットがあります。

白内障レーザー手術のデメリット

フェムトセカンドレーザーを用いた白内障のレーザー手術のデメリットは、保険適用外の手術であるため、自費治療となりご自身で10割負担となってしまうことです。

また、白内障手術を行う際に必須ともいえる眼薬を使って瞳孔を大きく広げる散瞳が行えないような場合は、レーザーによる白内障手術は行えません。

そのため、白内障だからといっても全ての症例で使用することはできないのです。

まとめ

2008年にヨーロッパで最初の手術が行われ、現在では世界の最先端医療として50ヵ国以上で導入されている白内障治療法の1つ白内障のレーザー手術フェムトセカンドレーザー。

今回の記事内容をまとめると、

  • メスを使わない最先端の白内障手術
  • ミクロン単位の精度の手術が可能
  • 精密で安全な手術
  • 10割負担なので費用は高い

フェムトセカンドレーザーによる白内障の手術は、精密で安全な手術ではありますが、後発白内障が起こらないということではありません。

そのため、日ごろから後発白内障が起こらないように予防することがとても大切です。