ベーチェット病について解説
2020.12.27
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ベーチェット病について解説
ベーチェット病という病気をご存知でしょうか?
あまり聞き慣れない病名かもしれないですが難病に指定されるほど危険な病気です。
体に影響を及ぼすさまざまな症状をはらんでいますが、眼病も伴っているので目のことで気になる方もチェックしてみてください。
今回は、そんなベーチェット病について紹介していきます
ベーチェット病とは
ベーチェット病とは、1937年にトルコの医師ベーチェットによって名付けられた疾患。
日本はじめ韓国・中国・中近東・地中海沿岸諸国で多く見られる指定難病でシルクロード病とも呼ばれています。
主に、10後半~30代前半に見られがちな症状であり、明確な原因も発見されていないのが現状。
おそらくは遺伝的な原因になにかしらの刺激的要因が付加されることで急性的な炎症を起こすのではないかと考えられています。
ベーチェット病の症状
ベーチェット病の最たる特徴はアフタ性潰瘍・外陰部潰瘍・皮膚症状・眼症状の4種類が顕現されることにあります。
この主症状は一過性によるものではなく慢性的に繰り返され、1つひとつの症状が消失・再発を行き来します。
これら4種類の主症状に加えて消化器症状・神経症状・血管炎症状など副症状があらわれる場合があり、
ベーチェット病と診断された段階では見つからなかった症状が時間経過とともにあらわれる可能性もあります。
眼症状においては、眼痛・充血・強い光を浴びた際の痛みや不快感、さいあくのケースは失明リスクもゼロではありません。
ベーチェット病の治療法
ベーチェット病においては1つの治療法方法をおこなえば順調に治療が進行するものではありません。
アフタ性潰瘍・外陰部潰瘍・皮膚症状・眼症状と4種類の主症状および付加された副症状に合わせた個々の治療方法が必要です
ただ共通しておこなう治療方法としてはタバコを吸っている方であれば禁煙して、その上で食事・睡眠・運動を見直した生活習慣の改善が絶対条件。
近年では、保険適応内で服用できる生物学的製剤が用意されているので、この薬を使用するのが症状改善の手段として有効でもあります。
副作用に注意して使用すれば多くの患者さんの視力改善に一役買っている存在なのでおすすめです。
ベーチェット病は悪化する?
ベーチェット病を発症すると人間の体は、分かりやすく言うと皮膚や粘膜に入ってくるウィルスを撃退しようとします。
ただ、このウィルスに対する撃退行為はただの攻撃ではなく過剰な攻撃であるということが問題です。
過剰な攻撃をすると関係ない健康的な組織・細胞まで見境なく一緒に攻撃してしまいます。
この行為をベーチェット病によるウィルス混入がされるたびに繰り返します。
これが原因でベーチェット病を何度も繰り返し、同時に症状を悪化させてしまい、永遠とループすることに繋げています。
ベーチェット病は治る?
ベーチェット病は根本的な原因は明らかになっていない故に原因そのものを解消する方法がありません。
なので症状に合わせた治療方法を選択して症状の緩和・進行を抑えていくことが大切です。
治ると考えるよりは持病としてどうやって付き合っていくかを考える必要性があります。
まとめ
■ベーチェット病はシルクロード病とも言われる指定難病
■ベーチェット病の主症状はアフタ性潰瘍・外陰部潰瘍・皮膚症状・眼症状の4種類
■ハッキリとした発症する原因は分からず、おそらくは遺伝的な部分が起因している
■病気を治すというよりは症状が進行しないよう抑えるのが目的
■予防・改善には生活習慣を見直すことから始めよう
いかがでしたか? 今回は、ベーチェット病について紹介してきました。
完治が難しい原因不明の病気なだけに持病として付き合っていくのが辛いところ。
生活習慣を見直すことは絶対条件なのでまずはできるところから始めてみてください。