白内障の種類を全て紹介!加齢だけが原因じゃないって本当!?

お年寄りの方に多い目の病気に白内障があります。

症状が進行するとピントが合わずにぼやけたり、物が二重に見えたりする進行性の病気で、全世界で失明原因トップの恐ろしい病気です。

そんな白内障には実は種類があるってご存じでしたか?

今回の記事では、白内障の種類についてご紹介します。

白内障の種類は5つ

白内障の種類について

  1. 加齢性白内障
  2. アトピー性白内障
  3. 先天白内障
  4. 外傷性白内障
  5. 併発白内障

下記で詳しく解説いたします。


白内障は老人だけの病気で、年を取ってから発症するものだと多くの人が勘違いをしています。

確かに白内障を発症する人の殆どは60代過ぎの老人で、年齢が高くなるにつれて発症確率も高まっていきます。

但しそれは「加齢性白内障」と呼ばれる白内障の一種であって、実は白内障には様々な種類があるのです。

まずは白内障の種類とその内容について詳しく見ていきましょう。

加齢性白内障

こちらは一般的な白内障のイメージ通りの病気です。

その名前の通り加齢することによって白内障が進行するもので、老人になればなるほど発症する人が増えていきます。

早い人であれば40代で発症し、60代になれば70%もの人が加齢性白内障になるといわれています。

80代になれば殆ど全ての人が発症するといわれていて、長生きする人は必ずといって良い程関係してくる病気です。

加齢による白内障の場合は長い年月をかけて紫外線によるダメージを受けたことによるもので、日ごろからサングラスをかけて出かける対策が必要になります。

アトピー性白内障

アトピー性白内障はアトピー性皮膚炎の代表的な合併症の一つで、アトピー性皮膚炎になっている期間や症状の重さによって発症する確率が変わります。

アトピー性皮膚炎を発症している期間が長い程、症状が重い程合併症として現れる確率が上がります。

一説にはかゆみのために目の付近を掻きむしってしまったり、叩くなどの衝撃が原因しているのではないかと言われています。

レンズの厚い部分が放射状に濁ってしまったり、全体的に濁るなどの変化が出てきますので、アトピー性皮膚炎を発症している方は白内障にも注意が必要です。

先天白内障

目の水晶体はタンパク質と水で出来ていますが、このタンパク質が遺伝的な要因によって変質し、生まれながらにして白内障を患っているケースです。

とても珍しく、年間で200例程しか確認されていませんが、どんな赤ちゃんにも発症する可能性はあります。

いくつかの遺伝子で変異が見つかっていますが、大部分は不明なままなのでなぜタンパク質が変異するのか解明はされていません。

瞳孔が白濁するのはもちろん、視力の発達障害や視力不良などを引き起こし、重篤なケースになると小角膜や小眼球になってしまいます。

他にも前眼部異常・後眼部異常、色彩異常なども見られます。

全身合併症も引き起こし、多発奇形、代謝異常、風疹などの胎内感染症を併発します。

先天白内障だと診断された場合は手術を行いますが、術後に後発白内障や緑内障、網膜剥離を起こすリスクもあります。

外傷性白内障

文字通り外傷によって白内障を引き起こすものです。

主に何らかの異物が角膜を突き抜けて水晶体に到達し、そこで傷を付けることによっては白内障を発症します。このような外傷を穿孔性外傷と言います。

視力障害が引き起こされるのはもちろん、眼を強く打つような鈍的(どんてき)外傷では眼圧が高くなり頭痛や眼痛、吐き気・嘔吐といった症状が出ることがあります。穿孔性外傷では前房水が漏出して眼圧が著しく下がることがあります。

いずれの場合も眼圧のコントロールが重要です。

異物が角膜を突き抜けた場所が瞳にかかっている場合は角膜移植手術を行いますが、完全に元通りにすることは不可能で視力異常は残ってしまいます。

併発白内障

何らかの病気が引き金となって白内障を併発するもので、先ほどご紹介したアトピー性白内障も含まれます。

併発白内障の原因が解明されている病気の一つに糖尿病があります。

糖尿病患者は血液中の血糖値が常に高く、血液に乗って目の水晶体にまで余分な糖分が運ばれてしまいます。

その結果糖が水晶体に濁りを引き起こし、白内障になってしまうのです。

糖尿病患者に白内障を患う方も多く注意が必要です。

白内障の種類についてまとめ

いかがでしたか?

今回の記事では、白内障の種類について紹介してきました。

白内障には様々な種類があり、一般的に老人が発症する白内障は加齢性白内障と呼ばれるものです。

先天性のものや外傷によって起こされるもの、糖尿病やアトピーによって引き起こされるものなど様々な種類がありましたね。

日ごろの生活から白内障を発症するリスクがありますので、白内障は老人の病気だからと軽く考えないようにしましょう。

また、白内障の症状が出ている方は年齢を問わず白内障の可能性を疑って眼科を受診してください。