飛蚊症の治し方 – 原因や症状による治療方法と予防方法について解説

2019.04.30

飛蚊症

飛蚊症(ひぶんしょう)の適切な治し方はご存知でしょうか?

飛蚊症は、中高年に起こりやすい目の障害で、急に目の前に黒い虫のような「浮遊物」が見え始めたら、眼の病気を知らせるサインかもしれません。

飛蚊症はさまざまなことが原因で発症し、その原因や症状によってレーザー光凝固法など治療法も異なってきます。

そこで今回の記事では、飛蚊症の治し方について詳しく紹介します。

飛蚊症はどのような症状か

飛蚊症

飛蚊症とは、明るい場所や日中に空を見上げたときに、目の前に髪の毛や糸クズ、虫のようなもの等の浮遊物が飛んで見える症状です。

視線を動かすことで、一緒に移動しているように感じ、まばたきをしたり、目をこすったりしても消えることのない不快感があり、症状が出る年齢もさまざまで、20代から症状を自覚する方もいます。

暗いようなところでは特に気にならないのですが、病気の徴候として現れることがあるので注意が必要です。

初期症状に目の前を飛ぶ浮遊物を感じるようになり、その数も増えていき、そのまま放置すると失明してしまうこともあるので注意が必要です。

飛蚊症の原因について

飛蚊症の原因は、眼の中央にあるゼリー状の透明な液体がつまっている硝子体がにごることで症状が現われます。

特に治療が必要ではない「生理的」な原因のものと、治療をしないと視力低下や場合によっては失明してしまう「病気」によるものがあります。

主に、この濁りは老化などによる硝子体の変性、出血、炎症などが原因で起こるのですが、飛蚊症には「生理的飛蚊症」と「病的飛蚊症」があります。

生理的飛蚊症

飛蚊症の多くが生理的飛蚊症とされており、生理的飛蚊症であれば治療は不要です。

眼球内には卵の白身に似た透明なゼリー状のものがあり、これを硝子体と呼びます。

この硝子体は、99%以上の水分と、わずかながら線維を含んでいます。

子どもの頃や若いうちは透明で濁りなどはないのですが、年齢に伴い濁りがでてくることがあります。

これは加齢により線維と水分が分離して中に空洞を形成させてしまうことが考えられており、眼球の内壁から硝子体が離れてしまうことで、線維の塊が眼球内をふわふわと浮いた後部硝子体剥離と呼ばれる状態になってしまいます。

この線維の塊がゼリー状硝子体の中を漂うので目の前で蚊が飛んでいるかのように見えてしまうのです。

このように生理的に起こる飛蚊症であれば、慣れてくると、普段はその存在に気付かなくなるので治療は必要ありません。

病的飛蚊症は治療が必要

眼科検診

病的飛蚊症は、名称のとおり何かしらの病気が原因・起因となり発症する飛蚊症なので適切な治療が必要です。

病的飛蚊症には以下のものがあります。

  • 網膜裂孔・網膜剥離
  • 硝子体剥離
  • 強度近視
  • 硝子体出血
  • ぶどう膜炎・炎症

具体的に見ていきましょう。

網膜裂孔・網膜剥離

病的飛蚊症のひとつに、網膜に穴が開いてしまう「網膜裂孔」と、網膜が剥がれてしまう「網膜剥離」が原因で飛蚊症を引き起こしてしまうことがあります。

治療が遅れ、病状が進んでくると視野欠損や視力低下へとつながってしまいます。

網膜には痛覚がないので、痛みがないため特に注意が必要で、適切な治療を行わないと失明する危険性が高い病気です。

硝子体剥離

年齢が進むとともに線維と水分が分離して中に空洞を形成してしまうことがあります。

この状態が進行すると眼球の内壁から硝子体が離れてしまい、線維が眼球内に浮いてしまいます。

これを硝子体剥離と呼び、硝子体剥離自体は病気ではないのですが、網膜裂孔や網膜剥離を引き起こすことがあるので注意が必要です。

強度近視

眼鏡っ子

「強度近視」は、軸性近視)とも呼ばれ、眼軸の延長の程度が強く、眼の中に入ってきた光の焦点が網膜に合わず、ぼやけてみえる状態です。

強度近視になってしまう主な原因は、近くのモノを見る作業が長いなどの環境的因子と生まれつき持つ遺伝因子が関係していると言われています。

この病的強度近視が起こると、視力の低下や飛蚊症・光視症といった症状が現れます。

硝子体出血

網膜の血管が破れ出血が硝子体中に浸透してしまう病気を硝子体出血と言います。

通常、硝子体出血が起こる場合は出血量が多量なので、光線は出血に遮られてしまい、網膜に達しなくなりためひどい視力低下に繋がります。

しかし、稀ではありますが、硝子体出血の出血が少量の場合があります。

硝子体出血が少量の場合、硝子体の濁りとして存在するようになるため、飛蚊症の原因になります。

ぶどう膜炎・炎症

ぶどう膜炎は、目の中に炎症を起こす病気の総称で、内眼炎とも呼ばれます。

病気になってしまう原因は、細菌、ウイルスの感染、そのほか真菌(カビ)、寄生虫などさまざまで重症なものだと失明の恐れもあります。

ぶどう膜炎が生じると、目の中の透明な前房と硝子体に炎症性細胞が浸潤するため、霧視や飛蚊症などの症状が現われます。

飛蚊症はどのような検査が必要なのか?

生理的飛蚊症と、重大な病気の前触れである病的飛蚊症の違いを見分けるために大切なのが、目の精密検査、眼底検査です。

眼底検査は、検眼鏡を使い、瞳孔から眼球の奥の網膜の状態を調べる検査です。

後部硝子体剥離だけであれば、まだ危機的な状態ではありませんが、硝子体と癒着した網膜が引っ張られているような場合は、すぐに治療しなければいけない状態で、網膜裂孔や網膜剥離などの症状が認められれば、すぐに手術する必要があります。

眼底検査を受けて、生理的なものと判断されれば、特に心配することはありません。

病的飛蚊症と診断された場合は治療が必要ですので、治療方法を解説していきます。

レーザーによる飛蚊症の治療方法

飛蚊症の治療には、レーザー光凝固法や2012年ごろより欧米を中心に普及した飛蚊症レーザー治療(LFR)などがあります。

特殊なレーザー光線を当てることにより、混濁を蒸散させて破砕させます。

しかし、混濁が非常に小さく顕微鏡でも確認できないような場合、混濁の位置が網膜や水晶体に近すぎるような場合は、治療ができないケースもあります。

レーザー治療の危険性

飛蚊症の治療法となると、レーザー治療か硝子体手術のどちらかになります。

レーザー治療の方が硝子体手術よりもリスクが低く、最近の治療法でも一般的な方法です。

最近のレーザー治療は、ほとんど痛みもなく短時間で手術が終わり、数時間は光がまぶしく感じたりしますが、それ以外の後遺症などはほとんどない治療法です。

レーザー治療の費用

一万円札

レーザー治療は安全性が高く効果的な治療法です。

費用は病院ごとのレーザー機器により違いはありますが、基本保険適用外の自由診療がほとんどです。

初回価格が両目で10万~20万円とレーザー機器ごとに異なるのでお近くの眼科や病院などに確認するようにして下さい。

レーザー以外の治療法

飛蚊症には、病的飛蚊症と硝子体の加齢性変化が起因する生理的飛蚊症があることは上で説明しました。

病気が原因の病的飛蚊症の場合は、飛蚊症を起こしてしまっている病気の治療が優先され、病気が改善することで飛蚊症の症状も改善されます。

生理的なことが要因で飛蚊症になってしまった場合は、経過観察による無治療か、レーザー治療、硝子体手術となります。

硝子体手術は、硝子体カッターハンドピースを挿入して飛蚊症の原因となる硝子体混濁を直接切開して吸引する手術です。

効果的な治療法ではありますが、眼にメスを入れるようなもので、正常な硝子体も切除するため合併症のリスクが高くなります。

病院での治療以外では、自己治癒力や免疫力を高め元気な目をつくる眼科用の家庭用治療器「超音波治療器MRフタワソニック」が改善に効果的とされています。

飛蚊症を悪化させない工夫

飛蚊症かなと感じはじめたら、まずは悪化させない工夫をするようにしましょう。

病院でしっかりと診察を受けて症状に合わせた目薬などで対処していきます。

飛蚊症は目薬で治せるのか?
の記事も合わせて読んでみてください。

また、飛蚊症を予防するような場合も上で説明した、眼科用の家庭用治療器「超音波治療器MRフタワソニック」も最適です。

飛蚊症の予防方法も知っておきましょう

目薬をさす女性
飛蚊症の原因は、老化現象以外にも、眼精疲労や硝子体に濁りを発生させてしまう活性酸素にあると考えられています。

そのため、病的な飛蚊症以外では、活性酸素の働きを抑えることで、飛蚊症の予防や症状の悪化を防ぐことができると考えられています。

食生活による飛蚊症予防

私たち人間の体は、食べ物を摂り入れることにより、酸素が体内でエネルギーに変化させるときに活性酸素を発生させてしまいます。

この活性酵素が過剰に発生してしまうと、体内の酵素や細胞膜をサビつかせてしまいます。

これは飛蚊症の症状を引き起こす原因とも考えられており、活性酸素に対抗して消去してくれる成分の抗酸化物を摂り入れることが有効と考えられています。

抗酸化作用のある食品には、ビタミンCを多く含む、イチゴ・柿・キウイ・オレンジ・赤ピーマン・ブロッコリー、ビタミンEを多く含む、かぼちゃ・アーモンド・うなぎ・鮭、β-カロテンを多く含む、にんじん・ほうれん草・トマトなどの抗酸化ビタミン類から、カロテノイドを多く含む、すいか・ブロッコリー・赤ピーマン、ポリフェノール類を多く含む、ブルーベリー・ワイン・チョコレート、β-グルガンを多く含む、しいたけ・しめじ・エリンギなどの植物に含まれる化学物質であるファイトケミカルにも抗酸化作用の効果があります。

このような抗酸化作用のある食べ物を積極的に摂り入れるようにすることも飛蚊症予防には大切です。

紫外線対策

飛蚊症の多くは、病気ではなく生理的なものですが、紫外線を浴びることで発生する活性酵素も飛蚊症の悪化を招く原因となります。

そのため、日中に外出するようなことがあれば、サングラスなどをかけてしっかりと紫外線対策することが飛蚊症の悪化を防ぐことができます。

ストレス解消

ストレスも体内に活性酵素を増加させてしまう原因のひとつです。

できるだけ体にストレスを溜め込まないようにし、適度な運動やしっかりとした睡眠を取るようにすることが大切です。

眼精疲労の軽減

スマホやPC作業での目の疲れも飛蚊症の原因となります。

長時間画面を見続けるようなことは避けるようにし、目に疲れを溜め込まないようにすることが大切です。

目の疲れは日々のケアが必要です。

眼科に通う時間をそんなに取れないという方は、眼科用の家庭用治療器「超音波治療器MRフタワソニック」で目の疲れをケアするのもおすすめです。

まとめ

  • 飛蚊症とはどんな症状か?
  • 飛蚊症の原因と治療法
  • 飛蚊症を悪化させない工夫
  • 飛蚊症の予防方法

について解説しました。

飛蚊症を疑いはじめたら症状が悪化する前に早急に病院で診てもらうなどの対処が大切です。

放置していても自然と消えてしまうこともありますが、悪化する可能性もあるので普段からしっかりと予防や対策を行うようにしてください。