網膜静脈閉塞症は手術で治せる?その治療法を解説
2020.04.17
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網膜静脈閉塞症という病気をご存知でしょうか?
眼病の中でも糖尿病網膜症と並ぶほど代表的な病気なのですが果たしてどのようなものでしょうか。
今回はそんな網膜静脈閉塞症でも治療方法や手術方法など、症状の改善に焦点をあてて紹介していきます。
網膜静脈閉塞症とは
網膜静脈閉塞症とは、網膜にある静脈が閉塞することで網膜への血流が途絶え、急激な視力低下や自然治癒も可能なモノなど大なり小なりさまざまな症状を持ちます。
網膜静脈閉塞症と一言で言っても静脈が閉塞する部位によって、網膜静脈分枝閉塞症と網膜中心静脈閉塞症の2種類に分類することができます。
主には高血圧や高脂血症などが発症の起因とされており、それ以外にも生活習慣も深く関係する病気とされています。
網膜静脈閉塞症は自然に治る?
網膜静脈閉塞症は、大なり小なりさまざまな症状があることは説明しました。
その症状の軽重は、静脈が閉塞する部位によって異なります。
網膜中心静脈閉塞症なら急激な視力低下を伴うリスクはありますし、一方で網膜静脈分枝閉塞症なら自然治癒するケースも多いです。
なので結論網膜静脈分枝閉塞症であれば自然に網膜静脈閉塞症を治すことは可能でしょう。
もちろん医師による判断のもと経過観察は必要です。
網膜静脈閉塞症の治療法
網膜静脈閉塞症における治療方法は静脈が閉塞した部位によって症状も異なる点からその治療方針もまた異なります。
主な治療方法は、抗VEGF薬・レーザー光凝固・ステロイド療法などが挙げられます。
なかでも抗VEGF薬は症状の進行を強力に抑制する薬として有病者の視力回復に貢献しています。
これら治療方法以外にも、生活習慣の見直しを取り入れることも大切です。
視力に障害を与えない程度の症状の場合には、自然回復の方向性で経過観察するケースもあります。
網膜静脈閉塞症の手術
前述では網膜静脈閉塞症の一般的な治療方法を紹介しました。
しかし、黄斑部における浮腫が強い場合には硝子体手術を検討する必要もあります。
硝子体手術は、黄斑のむくみ取りや硝子体出血を取り除く目的でおこない視力改善を図ります。
網膜静脈閉塞症の手術後は
手術後は、網膜静脈閉塞症の症状によって視力回復の結果に影響を与える場合があります。
また合併症を患っている場合には視力回復の妨げになる可能性もあるので医師による判断が必要です。
網膜静脈閉塞症の再発の確率
網膜静脈閉塞症は、一定の確率で再発する可能性があります。
再発するかは人によって異なるので、再発しないための対策はありません。
もし再発した場合には、症状が完治しきるまで上記で紹介した治療方法をひたすら繰り返します。
まとめ
■網膜静脈閉塞症とは網膜にある静脈が閉塞することで網膜への血流が途絶えた状態
■治療方法は抗VEGF薬・レーザー光凝固・ステロイド療法などがある
■手術方法は硝子体手術にておこなう
■手術後は良好に視力回復しない場合がある
■網膜静脈閉塞症は再発の可能性がある
いかがだったでしょうか? 今回は網膜静脈閉塞症における症状の改善に重点を置いて紹介してきました。
記事中でも説明しているように手術するほど重症化する可能性がある一方で自然治癒で治せるほど軽症化で済むケースもある病気です。
しかし、失明リスクがまったくゼロということでもないので医師の判断のもと確実な治療プランを計画しましょう。