白内障と目やにの関係。目やにが多いのは白内障の症状?
2022.10.20
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白内障とは、水晶体が年齢とともに白く濁って視力が低下する病気。
糖尿病やアトピー性皮膚炎の人も、白内障になりやすいことがわかっているのですが、そんな白内障と目やには関係があるのでしょうか。
この記事では、目やにが多いのは白内障の症状なのか?について詳しく解説します。
白内障と目やにの関係
結論から説明すると、目やにが多くて白内障になるということはありません。
しかし、白内障と目やにが、全く関係性が無いわけではありません。
白内障の手術直後はふつう充血があります。
またしばらくは、目がゴロゴロする、目がチクチクする、涙がでるなどの症状に加えて、目やにが多いなどの症状が続きます。
だいたい1~2週間でこれらの症状は自然となくなっていきます。
手術により、ほぼ白内障が起きる前の見やすさを取り戻せますが、眼内レンズは水晶体のようにピントを調節する機能がないため、不便に感じることがあります。
その場合はメガネなどを使用するのですが、メガネは手術後2週間以上たって、視力が落ち着いてから作るのがよいです。
目やにの症状が出る眼病
目やにの症状が出る眼病には、主に以下の二つの病気があげられます。
- 結膜炎
- 角膜びらん, 角膜炎
詳しく見てみましょう。
結膜炎
結膜炎は、ウイルスが原因の病気です。
激しい充血と目やに、痛み、涙が出るなどの症状があります。他人にうつさないように、手はきれいに洗う、目を触らない、タオルは家族と別にする、幼稚園・学校や仕事は休むなどの対策が必要です。抗生剤やステロイドの点眼で治療します。
角膜びらん, 角膜炎
角膜びらん, 角膜炎は、角膜(黒目の部分)の障害です。
けがなどの外傷や、コンタクトレンズの不適切な使用、細菌やウイルスの感染、ドライアイによる乾燥、その他さまざまな原因でおこります。
目の痛み、充血、目やにや涙、視力低下などをおこします。角膜混濁を起こして、治癒後も視力障害が残ってしまうと、角膜移植が必要になる場合もありますので、早期の治療が大切です。
白内障の症状の見分け方
白内障は、発症する原因によって、いくつかの種類に分類されますが、水晶体が年齢とともに白く濁って視力が低下する加齢性の老人性白内障は大半を占めます。
症状としては主に以下があげられます。
- 光が眩しく感じる
- 視界が霞んで見える
- 視力の低下
- 日中と夜間で見え方が違う
- 近視が進行した
- 老眼鏡をかけても細かい文字が読みづらい
このような症状が現れている方は、既に白内障を発症している可能性があります。
また、以下の複数に該当する方も、白内障の可能性があります。
- 年齢が50歳以上
- 急に目が見えにくくなった
- 明るいところがまぶしい
- 晴れの日と天気が悪い日では目の調子が違う
- 距離感が掴めない
- 新しく作ったメガネが2〜3年で合わなくなる
- 片目で見ると対象物が何重にも重なる
- 老眼鏡をかけない方が見やすい
- 細かい字を読むと目が疲れる
- 持病に糖尿病がある
- ステロイド剤を長年常用
これらの項目で複数該当するような場合は、眼科を受診して検査をしてみることをおすすめします。
まとめ
今回は、目やにが多いのは白内障の症状なのか?について詳しく解説しました。
この記事をまとめると、
- 基本的に目やにが多くて白内障になることはない
- 白内障の手術直後は目やにが多くなる場合がある
- 白内障は発症する原因によっていくつかの種類に分類される
- 加齢性の老人性白内障が大半
以上となります。
白内障は緊急性のある病気でないため、焦る必要はありません。また、手術にもリスクは伴うので、普段からしっかりと白内障予防をして、できるだけ手術をしなくて済むようにすることが大切です。