白内障の手術後はいつからテレビを見ることができる?

2022.08.05

白内障の手術後はいつからテレビを見ることができる?

白内障の手術後を行った後、いつからテレビを見ることができるのかと疑問に思ってはいませんか?

目の中のレンズの役割をしている水晶体が濁ってしまい、光が通りにくくなり、見えにくくなる病気の白内障は、手術により治療ができる病気ですが、白内障手術後は、普段通りの生活を送れるようになるために、少しの注意が必要です。

この記事では、白内障の手術後はいつからテレビを見ることができるのか、手術後の過ごし方について詳しく解説します。

白内障の手術後はいつからテレビを見ることができる?

白内障の手術後の過ごし方は、担当した医師より指導があり、基本的にはテレビについても説明があります。

その際に、医師によっては一週間ほどテレビを控えるように指導されるケースもありますが、多くの場合は、手術当日だけ控えれば問題ありません。

白内障の手術を行ったからと言っても、テレビやパソコン、スマートフォンなどの電化製品から発する光(ブルーライト)は、そこまで気にする必要がないからです。

もし、気になるようであれば、大事を取ってブルーライトをカットするフィルターなどを用いた対策をすれば良いです。

ただし、手術後は、目が疲れるのをできるだけ防いだ方が良いため、長時間の視聴や目が乾くような状態になるような行為は控えるようにして下さい。

白内障手術後に何よりも気をつけなければいけないのは、手術したときにできた切開創から菌やウイルスが入り込み眼内に感染してしまうこと。

目が乾いているというのは、いつも目を保護している涙の量が減少しているという状態なので、菌やウイルスに感染しやすくなってしまいます。

白内障の主な手術のながれ

白内障の手術は、カメラで例えるとレンズ交換をすることです。

具体的には、濁った水晶体を取り除き、代わりに人工のレンズ(眼内レンズ)を眼の中に挿入します。

一般的な手術の流れは、以下の通り。

  1. 麻酔をかける
  2. 眼内レンズを入れる穴を作る
  3. 濁った水晶体を取り除く
  4. 眼内レンズを入れる

麻酔をかける

白内障の手術では、まず麻酔をかけます。

ほとんどの白内障手術は点眼麻酔によるもので、麻酔によって手術中はほとんど痛みを感じないので安心です。

眼内レンズを入れる穴を作る

水晶体を包む袋(水晶体嚢)の前面に丸く切れ目を入れます。

精密な作業のため、顕微鏡で手元を見ながら行います。

施設によっては、この作業を、レーザーを用いて行います。

濁った水晶体を取り除く

水晶体嚢の切れ目から器具を入れ、超音波で水晶体を砕きながら吸引して取り除きます。

濁った水晶体を取り除きレンズを入れる準備を整えます。

眼内レンズを入れる

空になった水晶体嚢の中に眼内レンズを入れ、固定します。

問題が無い場合はこれの段階で手術は完了となります。

手術後の過ごし方

白内障手術後で最も大事なことは術後感染を防ぐ事です。そのため、術後1週間以内はある程度注意が必要です。

手術が終わった当日は安静に過ごすことが大切なので、無理せず休養を取るようにして下さい。

短時間であれば、テレビを見たり、本を読んだりすることは問題ありませんが、体を休めるためにも長時間見ることがないようにしてください。

1週間までの過ごし方として重要なのが目を濡らさないこと。

手術後に目の中に汚れた水が入ると、感染を引き起こす原因になってしまう場合もあるので注意して過ごすようにしてください。

まとめ

今回は、白内障の手術後はいつからテレビを見ることができるのかと、手術後の過ごし方について詳しく解説しました。

この記事をまとめると、

  • 手術翌日には短時間ならテレビを見ても問題なし
  • 手術後1週間は眼の負担を避ける
  • 手術後は目の中に汚れた水が入らないように注意する

以上となります。

白内障手術は傷口が小さく出血を起こすリスクが小さい手術ですが、感染症などを防ぐためにも、手術後1ヶ月までは、できるだけ目を清潔に保つようにして過ごしてください。