白内障の人は車の免許の更新はできない?

2021.09.08

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白内障の方は、車の運転免許の更新はできるのでしょうか。

白内障の代表的な症状の1つに、光がまぶしく感じるというものがあります。これは車のライトにも当てはまり、視界がぼやけたり視力の低下を感じたりします。

今回の記事では、白内障の方は運転免許の更新ができるのかについて詳しく解説します。

白内障の人は車の免許の更新はできない?

運転免許を取得したり更新したりする時は、視力検査を受けなければなりません。

メガネが必要な人はメガネをかけて視力検査を受けるのですが、その場合は免許証に「眼鏡使用」と注記されます。

日本では、普通免許の取得や更新時に必要な視力は、片目で0.3ずつ、両眼で0.7の視力が必要です。片目の視力が0.2以下の場合は、別室に連れていかれ、視野検査を行います。この視野検査で良い方の目の視野が150度以上あれば問題はありません。

また、更新の手続きの場合は、両眼をあけて視力検査を行うことが多いため、本人がわざわざ申し出なければ視野検査をしなくても通ってしまうことが多いです。

しかし、白内障の進行が進み、激しい視力低下を引き起こしてしまっている場合は、免許の更新はできません。

白内障の人は運転しても大丈夫?

実際に白内障と診断されてしまった方は運転しても良いのでしょうか。

結論から説明すると、両眼で0.7以上の視力があれば、法律上問題はありません。

ただし、昼間と夜間では見え方も変わってくるので十分に注意が必要です。
特に、夜間は基準通りの視力があっても相当見えづらく、はじめての道を走らなければならないなら、標識や掲示もしっかり見えなければ困るため、であるため、担当医にしっかりと確認し、運転を止められるような場合は守るようにして下さい。

白内障で免許の更新ができない人は

白内障は60歳以上の高齢の方に多い病気です。

そのため、白内障が進行して視力が下がってしまうと運転免許の更新ができなくなってしまう方もいます。

このような場合でも、白内障状態や症状によって異なりますが、ほとんどの方が手術後に免許の更新ができています。

しかし、更新手続きの時にはじめて視力低下に気づいた場合は、期限内に手術することは難しいため、日頃から自分の視力の状態をしっておくこと、視力の低下を感じられる場合は、更新手続きの前にしっかりと白内障手術しておくことが大切です。

白内障の手術の後の運転はできる?

視力の回復には個人差があり、手術後すぐによく見える方もいますが、原則として、白内障の手術後に車の運転は禁止されています。

どうしても運転しなければいけない場合などもあるかもしれませんが、目を保護する眼帯が取れるタイミング、医師の許可がでるまで、手術後1週間ほどは我慢をするようにして下さい。

もし運転免許を失効してしまった場合

運転免許証の有効期限が過ぎると一度失効になりますが、6ヶ月以内であれば視力検査を受け直すだけで再交付が受けられます。

6ヶ月以内なら特に理由がなくても、再交付が受けられます。

この場合診断書は必要ないのですが、新たに免許を取得し直したという扱いになるので、ゴールド免許などの特典はなくなってしまうので注意してください。
 
しかし、失効時に視力が悪く眼科で治療中だったという診断書を出せば、継続扱いとなり、ゴールド免許などの特典も継続することができる場合もあります。

また、再交付の有効期限である6ヶ月を過ぎてしまっても、3年以内なら、診断書を提出して手続きすれば再交付が受けることができます。

この場合は、手術をして視力が回復してから1ヶ月以内に手続きしなければ無効となってしまうので、十分に注意するようにして下さい。

その他の注意点として、失効時点で更新可能な視力があった場合は認められません。一度は更新手続きをして試験場で視力検査を受けておく必要があります。

失効まで眼科にかかっていなかった場合も適用されないので、失効になってしまう前に、早めに眼科を受診されることをおすすめします。

まとめ

白内障の方は運転免許の更新ができるのかについて詳しく紹介してきました。

この記事をまとめると、

  • 白内障でも基準をクリアしていれば運転免許の更新は可能
  • 白内障の手術後すぐの運転は禁止されている
  • 注意点はあるが、運転免許を失効しても6ヶ月以内なら再交付可能

以上となります。

白内障になっても運転免許の更新は条件により可能ではありますが、一番は白内障にならないように日頃から目をケアすることが大切です。