緑内障は遺伝する?その関係性を解説
2020.02.10
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眼というのはケガをしたら治せばいいというものではなく、一度でも神経に障害を負ってしまうと回復するのが難しい病気が多いです。
緑内障なんかがその1つに数えられるわけですが、最悪失明するリスクもあるので事前に対応策は知っておきたいところ。
しかし、そもそも緑内障って遺伝するのかって話も気になりますね。
今回は、そんな緑内障と遺伝の関係性について紹介していきます。
緑内障は遺伝するか
緑内障は遺伝するのかですが「するorしない」で見たならば遺伝はします。
ただ緑内障にもいくつか種類が存在するので、遺伝性による緑内障というのは、その一部の緑内障に限ったケースです。
多くの緑内障患者の場合は、遺伝による発症ではなく、独立して起こることがほとんどなので遺伝による緑内障リスクは極めて稀程度に留めておきましょう。
一方で家族に緑内障患者が多ければ多いほど、遺伝による発症リスクも高まる傾向にはありますので日頃から緑内障予防はおこなってください。
緑内障とストレス
誰しもが日々の生活においてストレスを感じるもの。
そんなストレスも緑内障に対して影響があると考えられています。
実際のところ緑内障とストレスの関係性は、医学的根拠で解明はされていないものの、ストレスによる睡眠不足で眼圧が高くなり、結果的に視神経に負担を与えることはあります。
病院に足を運んでみると医師によってはストレス性急性緑内障と診断結果を渡す方もいらっしゃるようですが、医学においてそういった病名は存在しません。
その一方でそれほどに緑内障とストレスには深い関係性があるとされています。
いずれにしてもストレスを抱えると睡眠不足というだけでなくても、目に疲労感を感じることはあるでしょうから、緑内障発症のリスクを考えたらストレスから始まる目の酷使はおすすめできません。
緑内障になる原因
ここまで緑内障と遺伝やストレスとの関係性について説明してきましたが、そもそも緑内障を発症する原因はなんなのかです。
一般的に見られる原因は、隅角と呼ばれる部分が狭くなったりすることで眼圧の調整機能でもある房水の流出が困難になり、結果的に眼圧が基準値よりも上昇して視神経に障害が発生する閉塞隅角緑内障という病名に該当する事例でしょう。
それ以外にも、そもそも視神経が弱かったり、血流が少ないといった外的要因も関係していますが一言でこれが原因とは解明されていません。
緑内障を早期発見する方法
緑内障は、自覚症状を得にくい点から知らず知らずに症状が進行しやすい病気です。
そんな自覚症状すら持てない緑内障をどう早期発見するかですが、医師の診断のもとで定期的な検査が必要不可欠。
検査内容は、具体的に眼底鏡と呼ばれる精密機器を用いて、眼の奥をチェックする眼底検査にておこないます。
眼底検査をおこなうことで緑内障や白内障をはじめ、糖尿病の有無などを知ることができます。
自覚症状を持てないと言っても現時点で目の違和感を覚えているならすぐにでも眼底検査はおこなった方がいいですし、そうでなくても40歳以上であれば受診することをおすすめします。
まとめ
■緑内障は遺伝する可能性がある。
■緑内障とストレスはまったくの無関係ということはない。
■緑内障を発症させる原因は眼圧の上昇が一因としてある。
■緑内障を早期発見するために眼底検査をおこなう。
いかがだったでしょうか? 今回は緑内障と遺伝の関係性について紹介してきました。
記事中のとおり緑内障は遺伝する可能性もあれば、ストレスが引き金となることだってありえます。
しかし、自覚症状を得にくい病気なだけにまずは眼科クリニックにて眼底検査などの精密検査をおこなうことが不可欠です。
わざわざ検査をするのも煩わしいと感じるでしょうが一生ものである目を守るためにも必要なことなので注意しましょう。