白内障手術のやり直しはできるのかについて詳しく解説

2021.12.13

白内障手術のやり直しはできるのかについて詳しく解説

白内障手術を受けた後に不具合が生じた場合、やり直しや再手術は可能なのでしょうか?

手術後に度数ズレなどが起こり、見え方に不満などが起こった場合どうしたらよいのでしょうか。

この記事では、白内障手術後に、やり直しはできるのかについて詳しく解説します。

白内障手術のやり直しはできる?

白内障の症状がある方は、一度はこのように思ったこともあるのではないでしょうか?

「白内障の手術は何回もできるのか?」「白内障は何度もなるのか?」。

すでに白内障手術をうけているが調子が悪いという方は少なくはないですが、白内障のやり直しは通常できないと言われています。

しかし、白内障の手術は基本的に1回までですが、レンズが合わなかったり、裸眼でのピントずれなどがおこったり、特殊なケースに限り2回目を行うことがあります。

また、白内障は何度も発症するのかについては、何度も発症することは絶対にありません。これは、白内障の原因となる水晶体を除去しているからです。そのため、再発するようなことはありません。

白内障手術後のトラブル

白内障の手術後は基本的に、白内障以外に特に眼の異常がなければ、手術の翌日からよく見えるようになります。

しかし、白内障手術後に全くトラブルがないわけではありません。

数か月から数年して、「まぶしくなる」「目が霞む」「青みがかかってみえる」「視界に黒いものが飛んでいる」といった症状があります。

まぶしく感じる

まぶしくなる症状は、手術で急に水晶体の濁りが取れることで少しまぶしすぎるように感じるケースがあります。

この症状は、時間とともに気にならなくなります。辛く感じるような場合はサングラスをかけるとよいです。

目が霞む

網膜に他の疾患があり、視力の回復が思わしくない場合や白内障が進行してからの手術などで手術時間が長かった場合、眼内レンズでの見え方に脳が慣れていない場合など、目が霞む症状が現れることがあります。

この症状が起こった場合は、何が原因なのかを明確化し適切に治療を行うために、早めに医師に相談するようにして下さい。

青みがかかってみえる

白内障の手術後は、濁りがとれて青色の光が入りやすくなります。

そのため、見ている物が、少し青みがかることがあります。3か月程度で気にならなくなる方がほとんどです。

視界に黒いものが飛んでいる

視界に黒いものが飛んでいるように見えることを、飛蚊症といいます。

手術後に見え方が改善することで、前からあった飛蚊症に気づいたり、より気になるようになったりすることがあります。

気になる場合は眼科で検査を受けるようにして下さい。

白内障手術のやり直しをしたほうがいいケース

白内障手術は、一生に一度だけ受ければいい手術です。これは、一度だけ手術を受ければ、別の病気にかからない限りはずっとクリアな視界をキープできるからです。

しかし、再手術を行った方が良いケースもあります。

  • 度数ズレ
  • 近視や遠視、乱視が残存しているケース

度数ズレによって見え方に不満がある場合は、乱視の悪化などで手術前よりも見え方が悪くなることがあります。眼内レンズの場合は、メガネのように気軽に取り替えることができないため、「再手術」が検討されます。

また、近視や遠視、乱視が残存している場合は、それを改善するための治療が必要になります。主に、黒目や角膜にレーザーを当てる手術で、レーシックと同様の治療を行います。

白内障手術のやり直しをする場合のポイント

白内障の原因となる水晶体を除去するため、白内障に2度なることは絶対にありませんが、「度数ズレ」などが起こった場合に再手術が検討されることがあります。

そのような例外的なケースでやり直しする場合のポイントは、再び同症状を起こさないように医師にしっかり相談をして適切な物を選ぶようにすることです。

また、加齢に伴い乱視が強くなると乱視補正の眼鏡が必要になる場合があります。多焦点レンズをせっかく入れても、加齢黄斑変性症や緑内障のような視力に影響がでるような病気を発症した場合には、それらが原因となり視力が低下することもあるので注意が必要です。

まとめ

今回は、白内障手術後にやり直しはできるのかについて詳しく解説しました。

この記事をまとめると、

  • 白内障に2度なることは絶対にない
  • 白内障の原因となる水晶体を除去するため
  • 度数ズレなど例外ケースで再手術が検討される場合がある

以上となります。

白内障手術後自体は、一生に1度行えば、再発することはありませんが、度数ズレなどによって再手術が検討されるケースもあります。

そのため、目に何か違和感があるような場合は、早い段階で医師に相談するようにして下さい。