糖尿病網膜症はどのように治す?予防方法とあわせて解説
2020.01.26
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糖尿病にはさまざまな症状を併発する可能性がありますが、なかでも糖尿病網膜症は目に影響を及ぼす病気として知られています。
目に関する病気なので視界のかすみや視力の低下も怖いですが、一番は目の前が真っ暗になってしまうような最悪の事態です。
そういった最悪な事態を未然に防ぐためにも今回はそんな糖尿病網膜症の治療方法や予防方法について紹介します。
糖尿病網膜症とは
糖尿病網膜症とは、糖尿病の合併症として発症する目の病気です。
初期段階や中期段階では大多数の方は自覚症状を持ちにくい病気でもあり、末期段階まで症状が進行してしまうと視力低下や飛蚊症、網膜剥離や緑内障といった他の病気も併発する可能性もあり失明の恐れもあります。
糖尿病網膜症は三大合併症とも呼ばれるほど糖尿病の際に引き起こす合併症の中では代表的な1つとして挙げられ糖尿病患者の約40%は網膜症を併発しています。
糖尿病網膜症は自然に治る?
病気を治すために治療をおこなうというのも面倒に感じることもあるでしょうし症状が軽度であれば放置しておきたいと考えるかもしれません。
しかし、糖尿病網膜症は自然治癒されるような症状ではなく放置すればするほどその症状は悪化していきます。
冒頭でも説明したように糖尿病網膜症には初期・中期・末期の3段階に進行度合が切り分けされており、初期・中期では視力のかすみや低下を感じにくいことからそれほど大きな病状とは考えないかもしれません。
ですが末期になれば突然その症状は自覚できるほどに目にあらわれ、視力のかすみや低下はもちろん失明のリスクすら与えてきます。
糖尿病患者で糖尿病網膜症を引き起こした人は約40%ということでしたが、その中から2割の人は糖尿病網膜症が原因で失明した事例もあります。
なので自然治癒するようなことは考えず逆に症状の早期発見をして、早い段階での治療が求められるほど危険な病気です。
糖尿病網膜症の治療
糖尿病網膜症は、自然に治療できるものではなく早期発見と迅速な治療の必要性について説明しました。
では、実際にどうやって糖尿病網膜症は治療をおこなっていくのか。
治療方法は詳細に別途記事にまとめていますので是非とも参考にしてみてください。
糖尿病網膜症の罹病期間
糖尿病の罹病期間が長ければ長いほど糖尿病網膜症の罹病期間も長くなります。
罹病期間が長いということはそれだけ糖尿病網膜症の症状段階も末期に到達する可能性が高くなるので早期的に治療および予防が不可欠です。
先にも説明したように自然と治癒されることはないので、いつまでに治るということもありません。
また糖尿網膜症を発症するのは糖尿病を患ってから7~10年後が目安とされています。
もちろん一概には言えず血糖コントロールや生活習慣によって左右されます。
糖尿病網膜症の予防方法
糖尿病網膜症は、一度発症してしまうと恐ろしいリスクを伴う病気ですが、発症前はもちろん軽度であれば発症後でも症状を予防および改善することはできます。
では実際にどのような方法で予防や改善をおこなっていくのかというと、シンプルに食事の改善、適度な運動、正しい血糖値のコントロールを取り入れていくことです。
そもそも糖尿病にならなければ糖尿病網膜症を発症することもないので、糖尿病になりえる原因でもある食事や運動、血糖値の問題を改善することが必要ということ。
また、糖尿病網膜症を発症してしまった場合でもこの基本的な予防方法をおこなうことで症状の進行を緩やかにしたり、手術するほど重度な状態を避けれる可能性もあります。
まとめ
- 糖尿病網膜症は糖尿病の合併症として発症する目の病気。
- 糖尿病網膜症は自然には治らない。
- 糖尿病の罹病期間が長いほど糖尿病網膜症の罹病期間も長くなる。
- 予防方法は生活習慣の見直しにある。
いかがだったでしょうか? 糖尿病網膜症は失明のリスクもあるだけに自然に治るほど簡単な病気ではありません。
しかし、先にも説明したように治療方法もあれば予防方法もあるので症状が悪化する前に対策しましょう。
最終的には治療をすることが大切ではありますが、未然にしっかり予防を施しておくことで網膜症の脅威を最小限にできるので、治療よりも予防をどれだけ徹底できるかが糖尿病網膜症では重要です。