白内障の手術は何年持つ?のかについて詳しく解説
2022.05.03
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白内障の手術には眼内レンズを用います。その眼内レンズに寿命はあるのでしょうか。
白内障とは、目の中のレンズの役割をしている水晶体が濁ってしまい、光が通りにくくなり、見えにくくなる病気。 主な症状は、ぼやける、かすむ、まぶしい、視界が暗く感じる、視力が落ちる、だぶって見えるなどで、治療には眼内レンズを用います。
今回の記事では、白内障の手術後に眼内レンズは何年持つのかについて詳しく解説します。
白内障の手術は何年持つ?
白内障の手術に用いる眼内レンズ。その眼内レンズに寿命はあるのでしょうか?
結論から説明すると、よほどのことがない限り眼内レンズの取り出しや交換はなく、眼内レンズは半永久的に使用できます。
白内障手術に用いるレンズは、直径6ミリほどの小さなアクリル素材が一般的です。
これら眼内レンズの耐用年数は、人間の寿命よりも長いといわれており、正式な認可を受けた眼内レンズであれば、耐久性試験を通過していますので、半永久的に使用が可能だからです。
ただし、以下のケースに当てはまるような場合は、眼内レンズを交換するようなことがあります。
- 度数が合わない場合
- 見え方に違和感のある場合
- 眼内レンズが位置ずれを起こしてしまった場合
白内障の手術はどのように行うか
白内障の手術は、濁った水晶体を取り除き、代わりに人工のレンズ(眼内レンズ)を眼の中に挿入する手術です。
白内障は、外科手術で最も多い手術の1つで、手術の技術向上や機器の進歩によって、短時間での手術が可能になっているため、日帰りで手術を受ける人も多いです。
手術の手順はまず、麻酔をかけます。ほとんどの白内障手術は点眼麻酔で、麻酔によって手術中はほとんど痛みを感じないのが特徴です。
続いて、眼内レンズを入れる穴を作成し、水晶体を包む袋の前面に丸く切れ目を入れます。精密な作業なので、顕微鏡で手元を見ながら行います。
続いて、水晶体嚢の切れ目から器具を入れ、超音波で水晶体を砕きながら吸引して取り除きます。
最後に、空になった水晶体嚢の中に眼内レンズを入れ、固定して手術は完了です。
白内障の手術後を行った後の注意点
白内障の手術後を行った後は、目を安静にし、清潔に保つことが大切です。
手術後はトラブルが起きやすいため、目をこすったり叩いたりするような行為は避けるようにして下さい。
また、手術後に急激な視力低下が見られるような場合は、早急に医師に相談するようにしましょう。術後の急激な視力低下は、眼内炎症を起こした可能性が考えられます。
さらに、これらの症状を発症させないように、手術後1週間は、洗顔や洗髪、飲酒や禁煙を控えるようにして下さい。
食事に制限はありませんが、念のため医師に確認しておくと良いです。
まとめ
今回は、白内障の手術後に眼内レンズは何年持つのかについて解説しました。
今回の記事をまとめると、
- 眼内レンズは半永久的に使用できる
- 眼内レンズを交換しなければいけない場合もある
- 術後は炎症などを起こさないように注意する
以上となります。
白内障は80代まで生きると考えた場合にほとんどの方が発症する病気の1つです。
しかし、一度白内障の手術をすれば、半永久的に眼内レンズは使用でき、見え方も改善されるので、医師と相談しながらしっかりと治療するようにしてください。