若い年齢でも白内障になる?その原因とは
2022.09.03
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白内障と聞くと高齢の方に多く見られる病気という印象を持たれるかもしれませんが、若い方でも白内障を発症します。
白内障の多くの原因は、加齢によって水晶体が白く濁ってしまうことなのですが、約2割ほどは、先天性のものや外傷、アトピーや糖尿病などが引き金となって白内障を発症します。
今回の記事では、若い年齢でも白内障になるのか、その原因について詳しく解説します。
若い年齢でも白内障になる?
80代以上のほぼ100%が発症すると言われている白内障。眼の中の水晶体が白く濁ることで視機能が低下する病気で、物がぼやけて見える、霧がかって見える、光が眩しいなどの症状が現れます。
白内障の一番の原因は老化によるものですが、現代では若年層でも白内障の発症が増加がみられ、その白内障を若年性白内障と言います。
この若年性白内障は、20代や30代、さらには10代でも白内障を発症するケースが増えているので誰もが注意すべき病気の1つと言えます。
若年性白内障の原因
若年性白内障の原因にはどのようなものがあるのでしょうか。
カロチノイドの一種であるルテインが不足すると、網膜の保護や治癒に有益な働きができなくなってしまいます。
水晶体を包んでいる透明なふくろの前部分中央がヒトデ型ににごるのが特徴で、明るいところに出ると視界が真っ白になります。
このような若年性の白内障は、老人性に比べると症状の悪化が早いのが特徴です。
この若年性白内障になる主な原因は以下のとおり。
- 糖尿病による合併症
- アトピー性皮膚炎による合併症
- 激しい打撲など眼のケガ
- 網膜剥離や緑内障などの眼の手術
- ぶどう膜炎などの眼の病気
- ステロイドや抗精神薬の副作用
- 放射線や赤外線照射
- 紫外線やブルーライトの刺激
- 生活習慣の悪化による酸化ストレス
- 遺伝 など
このように若年性白内障になる原因は多く存在しており、白内障は若いから安心という病気ではありません。
普段からできる予防策として、野菜不足や運動不足、ストレス、生活習慣の乱れがルテインの吸収を妨げるのが原因となるので、バランスの良い食生活を心掛けることがとても大切です。
水晶体はビタミンCが多く含んでいますが、ビタミンCが破壊される事で白内障の発症を高めてしまいます。
また、近年はスマホなどデジタル機器により眼が常にブルーライトにさらされているので、夜間や長時間のスマホはできるだけ控えるようにすることも大切です。
若年性白内障の症状
一般的な白内障は老人性の場合がほとんですが、最近では30~40代の方での発症も増加しています。
若年性白内障は、水晶体を包んでいる透明なふくろの前部分中央がヒトデ型ににごるのが特徴で、明るいところに出ると視界が真っ白になり見えなくなる特徴があります。
このような若年性の白内障は、老人性に比べると症状の悪化が早く視力の低下や見え方が気になるようになります。
白内障は老化現象なため、いつかは発症してしまう病気です。少しでも発症や進行を遅らせるためには、普段から予防意識をもつことが大切です。
バランスの良い食事、適度な運動、禁煙に加え、極力紫外線から目元を守るようにしましょう。
紫外線は肌や目にダメージを与えますので、サングラスやUVカット眼鏡、帽子や日傘を使用して目元を守るようにすることが大切です。
まとめ
今回の記事では、若い年齢でも白内障になるのか、その原因について詳しく解説しました。
この記事をまとめると、
- 若い年齢でも白内障になる
- 老人性に比べると症状の悪化が早いのが特徴
- 若年性白内障になる原因は多く存在する
- 野菜不足や運動不足、ストレス、生活習慣の乱れに気をつける
以上となります。
白内障発症の一番の原因は加齢ですが、近年では生活習慣病やアトピー性皮膚炎、アレルギーなどの合併症や、パソコンやスマホによる強い光や紫外線ダメージを原因とした若年層の白内障が増加しています。
若年性白内障の発症を避けるためにも、普段からしっかりと予防するようにして下さい。