加齢黄斑変性は注射で治る?その効果や注意点を解説

2020.03.08

注射

みなさんは、加齢黄斑変性と呼ばれる眼病をご存知ですか?

この眼病は、加齢をはじめ遺伝性・食事・喫煙などが主要因で網膜の中心にあたる黄斑に障害を引き起こして視力低下などを伴う病気。

注射で治療できるとされている病気なのですが果たして加齢黄斑変性と注射との関連性はどのようなものでしょうか。

今回は、そんな加齢黄斑変性の治療方法から注射治療の内容や効果、注意点などを紹介していきます。

加齢黄斑変性症の治療

加齢黄斑変性症には、萎縮型と滲出型の2種類があります。

萎縮型は、黄斑の組織が加齢とともに萎縮していく病気で症状の進行は緩やかなものの現時点で明確な治療方法はないとされています。

一方で滲出型は、黄斑に障害を与える新生血管が網膜下にできる病気で薬物療法や光線力学的療法、レーザー凝固など、いくつかの治療方法が存在します。

加齢黄斑変性症の注射

注射
加齢黄斑変性症には、抗VEGFという薬を使った硝子体注射が治療方法としてポピュラーな有効手段とされています。

ここで言う抗VEGFによる注射治療は前述で例にだした滲出型の薬物療法のことを指しています。

実際に抗VEGFを利用して治療をおこなう場合には、1ヵ月~1ヵ月半に2~3回のペースで注射して経過観察していきます。

抗VEGFには、マクジェン、ルセンティス、アイリーアと呼ばれる3種類の薬が存在します。

加齢黄斑変性症の注射の効果

抗VEGFを使った硝子体注射は、先にも挙げた黄斑に障害を与える新生血管の成長を抑える治療方法です。

加齢黄斑変性症は、新生血管による出血や水もれが原因で網膜の障害や視力の低下を引き起こしますが、硝子体注射をおこなえば新生血管の成長を抑制できます。

新生血管の成長が抑制されれば結果的に網膜の障害や視力の低下の進行も防ぐ効果を期待できるでしょう。

加齢黄斑変性症の注射にかかる費用

では、実際に抗VEGF剤による硝子体注射をおこなう場合にはどれほどの費用がかかるのか。

マクジェン、ルセンティス、アイリーアのいずれかによっても費用は異なってきますが、おおよそ3割負担時で40,000円~55,000円(注射1回/両目)、1割負担時で15,000円~20,000円(注射1回/両目)とされています。

経過観察しながらその効果を確認しつつ繰り返しの注射をおこなっていくので費用はそれなりに必要となる場合があります。

加齢黄斑変性症の注射治療後の注意点

注意
加齢黄斑変性症は、注射治療をおこなった時点ですべて終わりということはありません。

実際、加齢黄斑変性症と診断された患者の4割程度は、症状の経過とともに片眼だけだったのが両眼とも加齢黄斑変性症だったというケースもあります。

手術時点で両眼とも注射治療をおこなっていればいいですが片眼しか治療をおこなっていない場合には、術後も定期的な検査は必要です。

また、加齢黄斑性には亜鉛を含む食事が効果的ともされているのでバランス良い食事を摂取することも大切でしょう。

まとめ

■加齢黄斑変性症には萎縮型と滲出型の2種類がありそれぞれ治療方法が異なる。
■加齢黄斑変性における注射治療は抗VEGF剤を使った硝子体注射。
■抗VEGFを使った硝子体注射では黄斑に障害を与える新生血管の成長を抑えることができる。
■注射治療による費用は1割負担でも15,000円~20,000円(注射1回/両目)ほどかかる。
■注射治療後であっても定期的な検査の受診、健康的な食生活を送るなどの注意が必要。

いかがだったでしょうか? 加齢黄斑変性における注射とはVEGF剤を利用した硝子体注射のことでした。

加齢黄斑変性の場合、放置すれば失明もあり得なくはない話なので早期的な症状の発見と治療が必要です。

治療後もカンタンに完治というわけにもいきませんが大事に至るまでに適切な処置をおこないましょう。