アルコールは白内障の原因になる?関係を解説

2022.11.03

アルコールは白内障の原因になる?関係を解説

アルコールの摂取は体にさまざま悪影響を与えるため、アルコールの摂取で白内障を引き起こす可能性はあるのかと疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。

白内障の最大の原因は加齢ですが、加齢を主因としてその他の複数の要因(紫外線、喫煙等)が複雑に関与し白内障を発症するとされています。

そんな白内障とアルコールには関係性はあるのでしょうか。

この記事では、アルコールは白内障の原因になるのかについて詳しく解説します。

アルコールは白内障の原因になる?

結論から説明すると、過度なアルコールの摂取(飲酒)は、白内障を発症させる可能性があります。

アルコールを摂取される方でも、1日当たりのアルコール摂取は20~25g以内が良いとされています。

アルコールを過度に摂取すると、糖尿病の発症リスクが高まります。糖尿病のリスクが高まるというのは、白内障のリスクも高まります。

糖尿病白内障とは、糖尿病の方が併発しがちな眼疾患です。血糖値があがるとともに黒目に濁りがあらわれてきて、白内障を引き起こします。

この病気を発症する年齢ではない20~30代の方でも罹患するリスクがあるのが特徴で、高齢者が罹患する白内障よりも、進行が早い傾向にあります。

ただし、診察において糖尿病を原因とする白内障であると言い切ることは簡単ではありません。

そのため糖尿病や高血糖以外に原因がみあたらない場合、糖尿病性白内障とされます。

白内障の手術後のアルコール

白内障の手術を行った後にアルコールは摂取してよいのでしょうか。

白内障の手術は傷口を作ります。そのため、細菌に感染する恐れが一番怖いです。

そのため、食事制限などは特にありませんが、手術当日から1週間は、飲酒を控えた方がよいです。

アルコールは血流を良くしてしまうので菌が周りやすくなる恐れや、飲酒による予期せぬ事故などによって怪我をしてしまう危険性があるからです。

また、詳しくは「白内障の手術後にアルコールはいつから飲める?https://j-crs.com/cataracts-alcohol/」のページで詳しく解説しているので合わせて確認してみて下さい。

アルコールの飲み過ぎで起こるリスク

アルコールのリスクは糖尿病白内障だけではありません。

アルコールによる健康障害は以下のモノがあります。

  • 急性アルコール中毒
  • アルコール性肝炎
  • 慢性すい炎
  • 循環器疾患のリスク因子
  • メタボリックシンドローム
  • アルコール依存症によるうつ病の合併
  • 大量飲酒による認知症のリスク
  • 食道癌

過度なアルコールの摂取は、アルコール依存症になります。脳内のアルコールに関するブレーキが壊れて、「日々どうしても飲まずにいられない」「量のコントロールもできない」「健康や生活に支障が現われてもやめられない」といった状態になります。

この状態になってしまうと、前述したさまざまな体へのリスクを抱える状態になります。

飲酒が原因の慢性すい炎の他にも、突然起こるすい臓の炎症の1つ急性すい炎があります。

急性すい炎の原因には飲酒があるとされているので、注意が必要です。急性すい炎は死亡することもある病気ですので、経験したことのないような激しい腹痛に見舞われた場合、消化器を専門とする医療機関への受診をおすすめします。

まとめ

アルコールは白内障の原因になるのかについて詳しく解説しました。

この記事をまとめると、

  • 過度なアルコールの摂取は白内障を発症させる
  • 糖尿病の発症リスクが高まり糖尿病白内障を引き起こす
  • アルコールによる健康障害は非常に多く存在する
  • 手術当日から1週間は飲酒を控える

以上となります。

アルコールは白内障のリスクが高まるだけでなく、カラダへさまざまな健康障害を与える原因となります。

過度な飲酒は控えて、適度に摂取するようにしてください。