白内障は遺伝する？

2021.01.28

白内障はさまざまな要因によって発症します。

それこそ遺伝的な白内障も存在します。

ただ白内障の中でも遺伝的な白内障は一般的なのか。

一般的な白内障と何が違うのか気になるところですね。

今回は、そんな白内障と遺伝性の関係について紹介していきます。

白内障は遺伝をするか？

白内障を発症する原因の1つに遺伝が要因となることもあります。

ただ遺伝性による先天性白内障の発症確率は約1万人に約3人と非常に稀です。

基本的には、加齢による要因がもっとも多いので、遺伝による白内障を過度に心配する必要はないでしょう。

白内障の種類

白内障と一言に言ってもさまざまな要因によって発症します。

ここでは簡単に白内障の種類を紹介していきます。

加齢性白内障

白内障が発症する原因の多くは年齢と共にリスクが高まる加齢性白内障が一般的です。

通常であれば50代前後、遅くとも40代から発症する場合があります。

アトピー性白内障

アトピー性皮膚炎を発症している約30%の方が白内障を併発しています。

発症原因が明確でないもののアトピー特有のかゆみなどが一因とされています。

糖尿病性白内障

アトピー同様に明確な理由が分からないものの糖尿病が関係した白内障。

一度発症すると急激に症状が悪化するのでより高い危険性を伴います。

先天性白内障

後述しますが簡単に言えば生まれつき白内障を患っている状態です。

遺伝的な要因と、妊娠中の風疹が原因とされています。

後天性白内障

先天性とは反対に後天性白内障という白内障も存在します。

前述した加齢・アトピー・糖尿病による白内障がこれに区分されます。

外傷性白内障

スポーツなど外傷的な要因で負った目へのダメージからくる白内障。

水晶体のダメージ具合によって白内障を発症するリスクがあります。

併発性白内障

ぶどう膜炎・網膜剥離・緑内障など他眼病と一緒に併発する白内障。

前述した糖尿病やアトピーもこれに区分されます。

薬剤性白内障

他病気の治療で用いている薬剤が原因で発症してしまう白内障。

ステロイド薬による原因が最たる原因として確認されています。

先天白内障とは

先にも前述した先天性白内障とは生まれつき水晶体が濁っている状態を指す白内障です。

水晶体が濁っている状態なので外からの光が網膜に達せず視力に障害を与えてしまいます。

症状が軽いまま無自覚に成長してから気づくこともありますが、出来る限り早期的な手術で視力改善をする必要性があります。

加齢白内障の遺伝率

年齢と共に発症する可能性がある加齢性白内障が一般的な白内障です。

年齢の経過と共に発症する白内障なので、誰にでも発症するリスクはあります。

なので、自分が白内障になったとしてもそれが両親の加齢性白内障が遺伝したものとは限りません。

親の加齢性白内障が遺伝したかと思いきや、自分の加齢によって発症した白内障だったという事例は聞く話です。

白内障の予防には

ここまで白内障は遺伝する可能性があることを説明してきました。

親の立場としては出来る事なら子供に白内障を遺伝させるような苦労はかけたくありませんよね。

少しでも白内障を遺伝させるリスクを下げて、自分自身が健康的でありたい。

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まとめ

■先天性白内障を発症する確率は約1万人に約3人と極めて稀
■加齢・アトピー・糖尿病など白内障にはさまざまな種類がある
■身体が発達していない幼少期は白内障の症状を自覚できない場合がある
■加齢による白内障は誰にでも発症するリスクがある

いかがでしたか？ 今回は、白内障と遺伝性の関係について紹介してきました。

遺伝的な白内障の可能性を頭から除外するのは良くありませんが考えすぎも心身に悪いです。

記事中にも述べたように一般的には加齢による白内障が多いです。

遺伝性白内障と決めつけずにまずは専門医としっかり相談してみるのがいいでしょう。