白内障手術の費用とは?眼内レンズ事の違いまで詳しく解説!

2018.11.12

財布を開く手

白内障の手術はとても大掛かりになることが多く、様々な検査を終えて自分用のレンズを作った後に手術が行われます。

手術時間は短いのですが、意外とかかるのが手術や眼内レンズ等の費用です。

片目や両目でも料金が変わりますし、眼内レンズの種類などによっても大きく費用が変わります。

今回の記事では白内障手術にかかる費用についてご紹介します。

白内障の手術にかかる費用

白内障の手術にかかる費用ですが、一番お金がかかるのは視力を矯正するために入れる眼内レンズのお金です。

実際の手術ではレーザー・超音波によって値段が大きく変わりますが、今回は超音波乳化吸引術を使用した例でご紹介します。

治療する際に健康保険適用範囲の単焦点レンズを選択すれば費用が抑えられますが、保険適用外の多焦点レンズは高いものだと40万円を超えます。

多焦点レンズの場合はもちろん値段に見合うだけのメリットがありますが、厚生労働省の認可がないため不安に感じる部分が残るのは事実です。

片目の価格を基本として考えて、両目とも手術を行うのであれば単純計算で2倍の金額になります。

他にも入院をするのか、日帰り手術なのかでベッド代が加わってきますので詳細な金額はその人ごとに違うというのが一般的な考えです。

高齢者の自費負担割合

白内障手術を受ける方の殆どは高齢者です。

白内障は角膜などが劣化する加齢が原因のものがとても多く、紫外線や放射線などの外的要因によって発病するケースは稀です。

そのため高齢者の多くが白内障手術を受けることになりますが、収入や年齢によって値段が変わります。

70歳未満の方は3割負担となっていますが、70歳以上の方は1割負担、2割負担、3割負担の3パターンがあります。

保険が適用される単焦点レンズの場合は1割負担の方は約2万円、2割負担の方は約4万円、3割負担の方は約6万円が相場となっています。

これはあくまでも片目の日帰り手術の場合で、両目の手術を行うとこの2倍の金額がかかります。

両目で屈折率が違うと調整が大変なので両方の目を手術した方が後々の負担は少ないです。

多焦点レンズの費用について

計算する人
自費診療となる多焦点レンズですが、遠近両用の眼内レンズには厚生労働省認可のレンズと不認可のレンズの2種類あります。

このレンズの種類によっ費用が大きく前後します。

そして全額自費負担となるため、30万円から40万円、それ以上の金額がかかってしまいます。

種類ごとに特徴と金額を見ていきましょう。

自費診療の多焦点レンズ

自費診療の多焦点レンズの場合は手術費用、眼内レンズ費用を含めるとだいたい40万円から50万円になります。

遠近両用メガネを試したことがある方ならイメージしやすいのですが、遠近両用のレンズがそのまま眼の中に入るためとても見やすいのが特徴です。

しかし全体がくっきりと見えないという欠点を抱えていますが、近視、遠視、老眼が改善すると言われています。

この効果は個人差がありますが、眼のトラブルが解消するのはとても大きなメリットです。

クリニックによっては乱視が改善する専用の多焦点乱視レンズとして選択肢に加えているケースもあります。

先進医療は特約適用可能

厚生労働省から先進医療に認定されているクリニックで受ける多焦点レンズの手術は比較的安くなっています。

大体が40万円弱ですが、先進医療に認定されているメリットは別のところにあります。

生命保険会社が提供しているプランの中に先進医療特約というものがありますが、先進医療の多焦点レンズはその特約を使うことが出来るのです。

手術費用の大半を給付金で賄うことが出来るので、安い価格で最先端の多焦点レンズを使うことが可能になります。

医師や病院スタッフに質問しても答えられないので、詳しい給付額や適応範囲についてはご加入されている生命保険会社に問い合わせるか案内パンフレット、よくある質問を参考にしてください。

白内障手術は日帰りがお得

少しでも費用を抑えたい方にオススメなのが入院をしない日帰り手術です。

入院をすると入院費用が別途かかってしまうため、近くの眼科で手術を受ける場合は入院せずに日帰りにすると良いです。

術後眼帯をして帰らなければならないので付き添い人が必要になることが多いですが、家族にお願いしてお迎えに来てもらうことで解決できます。

但し術後の経過観察があるため1ヶ月程度は通院をしなければならないのです。

片目手術を受けた際にどれくらいの違いがあるのかご説明します。

片目日帰り手術

片目手術を日帰りで受けた場合は入院費がかからないため3割負担の方で約6万円程度で手術が受けられます。

遠方から訪れる方にはおすすめのできない日帰り手術ですが、自宅が近いのであれば問題ありません。

また、遠方からの患者さんでも近くの宿泊施設を利用すれば大丈夫なので、必ずしも病院へ宿泊しなければならないという事はないのです。

日帰り手術を行った場合は翌日にまた訪れなければならないのですが、それでも診察代金はとても安いです。

片目入院手術

片目入院手術の場合は2泊三日がベースとなりますが祝日やクリニックのお休みなどで選択肢が狭まります。

手術当日に宿泊し、手術後の経過観察を行って翌日に退院という流れで行われます。

病院が一日の宿泊で3000円だとすると、だいたい6000円から1万円程度は別途でかかってしまいます。

患者さんが高齢である場合や術後の経過に不安がある方は入院をおすすめします。

白内障手術にかかる費用まとめ

いかがでしたか?

今回のページでは白内障手術にかかる費用についてご紹介しました。

白内障の手術費用は片目・両目を手術するのかでかわりますし、保険適用の眼内レンズと保険適用外の眼内レンズを使用するのかでも大きく変わります。

保険適用外でも厚生労働省認可の先進医療であれば特約を使用して相場よりも断然安い価格で試せるのでおすすめです。

手術に不安がある後期高齢者の方はぜひ手術予定の病院で入院の予約をしてください。