結膜弛緩症は完治するのか?

2020.10.22

眼

みなさんは、結膜弛緩症という眼病をご存知でしょうか。

目に異物が混入したような違和感や不快感を覚える病気ですが、一体どのようなものなのか、完治することは可能な病気なのか気になるところ。

今回は、そんな結膜弛緩症の完治の可否、その治療方法、手術の種類などについて掲載しているので良かったら参考にしてみてください。

結膜弛緩症とは?

結膜弛緩症とは、白目の皮がたるんでいる状態です。

白目の皮がたるんでいることによって、ゴロゴロやショボショボといった違和感を覚えることに繋がってしまい、白目部分に涙がたまって、黒目の角膜に涙が行き届かずドライアイの症状に悩まれることにもなります。

結膜弛緩症は完治する?

結膜弛緩症は、物理的にたるんだ部分に滑膜が溜まっている状態なので、点眼薬をさしても症状が軽くなることはあっても完治することは難しいです。

完治を目指していく場合には手術による根本的な原因解消が必要です。

結膜弛緩症の治療方法

点眼
治療の場合には点眼治療によっておこないます。

主には、目の乾きを潤す人口涙液、目の表面に涙を垂らして傷を治すヒアルロン酸、充血といった目の炎症状態を改善する抗炎症薬の3種類を使用します。

軽度段階であれば点眼治療によって症状を緩和していきますが、決して完治する目的で点眼薬を使用するわけではないので注意が必要です。

結膜弛緩症の手術の種類

点眼治療だけでは改善が難しい場合には手術の検討が必要です。

手術の場合には、結膜の余分な部分をメスによる切開をおこない、不快感を感じない細い糸を使った縫合をおこなって手術をおこないます。抜糸するのに1~2週間程度の時間を要するものの、手術時間は10~15分程度で完了します。

近年では、点眼麻酔を打った上で炭酸ガスレーザーを使用した新しい手術方法も用意されおり、上記のような切開や縫合がなく、手術時間もスムーズ、術後の回復スピードが早いのが特長です。

結膜弛緩症の予防法

目を休ませる女性
結膜弛緩症は、治療・手術によってしっかりと完治することができる眼病である一方で、発症する原因がハッキリと解明されていない病気でもあります。

なので日々目の健康を保つことが必要な予防方法となりますので、あまり目を酷使しすぎず、ときには目をゆっくりと休ませてあげることが大切です。

まとめ

いかがでしたか? 今回は、結膜弛緩症について紹介してきました。

完治の可否については、手術による治療であれば可能という結果でした。

ただ手術に至る前に予防を万全にしていることに越したことはありません。

本記事を参考に自身の目を大切に守ってあげてくださいね。