市販品と処方品で目薬に違いとは?それぞれのメリットデメリットとあわせて解説

2020.06.20

目薬

普段みなさんは、市販品と処方品どっちの目薬を使用しているでしょうか?

同じ目薬と言えども市販品と処方品とでは、大きな違いがあります。

その違いを知っておくだけで今後自分がどういう目薬を購入すればいいのか分かりやすくなるでしょう。

今回は、そんな市販品と処方品の目薬の違いを紹介していきます。

最後に目薬の正しい使い方も簡単に掲載しているので馳せてご覧ください。

市販品と処方品の目薬の違いとは?

市販品の目薬と処方品の目薬の決定的な違いは「有効成分の配合量」が異なる点でしょう。

処方品の場合は患者さんの症状に合わせて、基本的に1種類の有効成分だけを含んだ1点特化なのが特長。

対して、市販品の場合は複数の有効成分+その他成分が含まれているのが特長と言えるでしょう。

また、もう1点大きな違いを紹介するなら防腐剤の量ですね。

防腐剤は簡単に言ってしまえば商品の劣化を防ぐ役割を担っています。

これが処方品の目薬の場合だと5ml程度のボトル容量で2週間以内に使い切るというのが使用期限の目安。

市販品の場合なら10~15ml程度のボトル容量で約1ヵ月程度の使用期限としています。

市販品のメリット・デメリット

市販品の目薬の場合、真っ先に出てくるメリットはやはり近隣のドラッグストアやスーパーなどで購入できる手軽さでしょうね。

さらに市販品にはI-メントールと呼ばれる冷湿布にも使用される清涼感・爽快感を与える成分が含有されています。

実際にはひんやり気持ちいい感覚が眼に効いていると錯覚しているだけでIメントールに薬効はないのが実情。

ただ処方品は効能重視であるために清涼感・爽快感が皆無に等しいので目をシャキっとさせたい・スッキリとさせたい方には市販品がおすすめ。

また、不特定多数の幅広い年齢層が購入することを考慮して販売されているのが市販品の目薬なので誰でも使える安全性の高さも処方品にはない魅力ですね。

一方で市販品だけでは解決しにくい白内障・緑内障・ドライアイといった眼の悩みに対しては、やはり処方品に軍配が上がると言えるでしょう。

処方品のメリットデメリット

処方品は患者さんの症状に合ったオーダーメイド制度にて適した目薬を処方してくれるのが特長です。

その反面、毎度診察をおこなった上で処方してもらう必要があるので手間と費用が市販品よりかかるのはネックでしょう。

市販品のように清涼感・爽快感があるわけでもないので点眼していてスカッとした気分に浸れないのも目薬愛好家にはデメリットになりえるかも。

しかし、それを差し置いても白内障・緑内障・ドライアイをはじめとした眼の悩みに応じたピンポイントな目薬を購入できるのが処方品の最大のメリットとも言えます。

なので、とにかく眼の悩みを早期的に改善したいと考えている方には、処方品を購入した方が確実に眼の改善は期待できるでしょう。

市販品と処方品の目薬の入手方法

目薬を持つ手
市販品であれば、ドラッグストアやスーパーなどで購入することが可能です。

ただし、市販品の目薬はOTC医薬品とも呼ばれており、第2類医薬品または第3類医薬品に該当する商品なので薬剤師もしくは登録販売者が対応する必要があります。

スーパーに足を運ぶ時間帯によっては、医薬品コーナーにネットがかかっている光景を目撃することがあると思います。

あれはその時間帯に薬剤師・登録販売者が居ないために実質販売負荷な状態を指しています。

また、コンビニだと薬剤師を必要とするような医薬品がそもそも販売されていません。

一方で処方品の目薬は、シンプルに病院に通院して処方箋をもらって、症状に合った目薬を購入するだけです。

最近では、処方箋なしでも処方品の目薬を購入できる薬局が増えているので是非探してみてください。

目薬の正しい使い方

普段、当たり前のように使っている目薬だからこそ、意外と正しい使い方ができていない方もいらっしゃるかもしれません。

ここでは目薬の正しい使い方を簡単に紹介していきます。

  1. 手の汚れを落とすために洗って清潔にする。
  2. 顔をしっかり真上に向けて、目薬を持っていない手であかんべえをキープする。
  3. まつ毛やまぶたに触れないように目薬を差す。
  4. 軽く目頭を押さえて1分ほど目を閉じる。
  5. 最後に目から零れた目薬をティッシュなどでキレイに拭きとる。

以上のような工程を経て、目薬を点眼していきます。

なかでも目頭を押さえて1分ほど目を閉じるを実践できていない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この基本的な点眼方法にプラスで1日の使用回数も最低限遵守した上で目薬を使用していってください。

まとめ

いかがだったでしょうか? 市販品と処方品の目薬の違いを理解することはできたでしょうか。

単純に仕事をしていて少し疲労を感じる程度であれば市販品でいいかもしれません。

しかし、世の中には重症を負うほどの眼病も多く存在するので目に違和感があると言う方は医師の診断のもと処方品の目薬を使ってみてはいかがでしょう。

最終的には、市販品の方がいい・処方品の方がいいという明確な差はないので目的別に使用用途を変えてみてください。