ルテインの効果とは?白内障の予防だけではない体に嬉しい作用
2019.01.07
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最近よく耳にする機会の多い「ルテイン」。実際にどのような「効果」があるのかと疑問に思ったことはありませんか?
ルテインは緑黄色野菜におおく含まれるカロテノイドの一種で、体内でつくることができない成分でもあります。
今回の記事では、ルテインの効果について詳しく解説します。
栄養素ルテインとは
ルテインは、緑黄色野菜に多く含まれている600種以上知られているカロテノイドのうちの一種で、黄色、オレンジ、赤色の脂溶性色素になる成分です。
ホウレンソウやケールなどの緑葉野菜、卵黄、動物脂肪、黄体で多く見られ、生体内では酸化防止剤として作用し、青色光を吸収する作用があります。
ルテインは植物において、1〜2ヶ所のヒドロキシル基にそれぞれ脂肪酸が結合した脂肪酸エステルを形成します。
脂溶性の分子であり水には溶けないといった性質があり、不飽和二重結合の発色団によって特有な光吸収性を持つことがわかっています。
しかし、不飽和二重結合は、光や熱による酸化分解を受けやすく、酸に対しても不安定なのが特徴です。
人間(ヒト)の身体では、眼や皮膚、乳房組織、母乳、子宮頚部、脳などに存在し、その中でも眼に多くのルテインが存在します。
この栄養素であるルテインは、体内で産生することのできない成分なので、体に摂り入れる場合は、食事やサプリなどで吸収する必要があります。
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目とルテインの関係
ルテインは、サプリメントに多く配合されている栄養成分で、疲れ目に効くとして注目されている成分です。
見たモノをクリアにするために視力の改造道をつくりだす機能でもある黄斑は、水晶体の真後ろのあたりに存在し、黄斑の色素濃度を高めるのにルテインが効果的なのです。
また、ルテインには、加齢黄斑変性を予防する効果や白内障を予防する効果があります。
黄斑色素は網膜を守るために必要と考えられ、黄斑色素濃度の計測が目の健康状態を測る指針としても使われることも多いです。
体に有害なブルーライトを吸収する性質があるルテインは、黄色色素のカロテノイドという成分で、ルテインを摂取することで、目の抗酸化力を高め、目の老化防止作用の効果も期待できるのです。
加齢とともにルテインの蓄積量が低下していくので、サプリメントなどで積極的に摂取することで目のさまざまな症状を予防することができます。
ルテインの効果
ルテインは、有害な光から目を保護する以外にもさまざまな効果が期待できます。
- 白内障の予防
- 加齢黄斑変性症の予防
- コントラスト感度の改善
- 美肌効果
ルテインを豊富に含む緑黄色野菜などの摂取頻度が高くなるほど、このような効果が期待できるのです。
白内障の予防
白内障の主な原因は、目の水晶体が酸化することで発症します。
水晶体は、酸化すると変性して白く濁るようになり視界がぼやけてかすんでしまいます。
その水晶体の酸化を抑えるのに、抗酸化成分のあるルテインが効果的で、白内障を予防する特効薬とも言われているほどです。
抗酸化成分が含まれているものであればどんなものでも白内障に効くという訳ではなく、カロチノイド(カロテノイド)が多く含まれたルテイン(性質もほぼ同じゼアキサンチン)が白内障の予防に効果的です。
加齢黄斑変性症の予防
加齢黄斑変性は、眼の網膜(もうまく)にある黄斑(おうはん)という部分に異常が現れ、視野の中心部分が暗くなる、あるいは中心がゆがんで見える病気です。
ルテインの投与することで、体内に備わる抗酸化酵素のはたらきが活性化され、それに伴い活性酸素や炎症の増加を抑え、網膜のダメージの回復を早める効果があります。
そのため、ルテインの摂取が加齢黄斑変性症の発症後の進行抑制や治癒に効果的とされています。
コントラスト感度の改善
コントラスト感度とは、はっきりとした輪郭を持たず、しかも濃淡のはっきりしない模様を識別できる能力のことを言い、ルテインを摂取することで、黄斑部の密度を高めることができるので、はっきりしない模様を識別できる力が増加します。
ルテインを吸収し、コントラスト感度が高まることにより、暗い場所での視力が高まるので、薄明かりの中でもより細かく鮮明な形を見ることができるようになります。
美肌効果
ルテインは目だけでなく、肌にも存在する成分です。
肌も酸化や光によって発生する活性酸素によって老化や劣化してしまうのですが、ルテインを身体に摂り入れることで、ルテインの持つ強い抗酸化力により、肌の老化にも機能して、老化を防止しながら美しい肌を保つことができます。
ルテインの副作用
ルテインは、眼や体に良い成分というのはわかっても、過剰摂取による副作用など、安全性は大丈夫なのかと心配になりますよね。
ルテインは緑黄色野菜など自然のものに含まれる成分なので、安全性に問題はないとされています。
また、ルテイン配合のサプリメントなどでも重大な副作用についての報告はないので安心してカラダに摂り入れることができます。
しかし、摂取量を守って摂り入れることが大切なのでサプリメントなどで摂取する場合は1日の目安をしっかりと守って飲むようにしましょう。
ルテインの一日の摂取量
日本では、ルテインの正式な推奨摂取量はまだ定められてはいません。
しかし、栄養学者などが定めたガイドラインでは、一日あたり6mgの摂取量が望ましいとされています。
また、アメリカ農務省では1日4mgから7mgがルテインの推奨摂取量とされています。
ルテインの効果持続時間
アメリカの研究結果によると、ルテインのサプリを毎日30mg、140日間摂取した結果、摂取開始から早くて20日後、遅くても40日後には黄斑部の色素量が増加し始めたようです。
その後、摂取するのを中止しても、約50日間もの間、黄斑部の色素の増加が持続されたようです。
効果持続時間を減少させない工夫
ルテインは、喫煙や紫外線により減少することがわかっています。
そのため、少しでも効果を持続させたいのであれば、直射日光を避け、禁煙をすることが大切です。
ルテインを多く含む食品
カロチノイド(カロテノイド)の1種であるルテインは植物の色素成分で、体内に吸収されるとそのほとんどが目の網膜と水晶体に蓄積されます。
このルテインは、ほうれん草などの緑黄色野菜に多く含まれています。
→ルテインを含む食品とは?目の健康に欠かせない栄養素を含む食べ物
ルテインは、体内では作ることのできない成分なので、緑黄色野菜から習慣的に補給しなければいけません。
また、喫煙・運動不足・過労・ストレスなどは、ルテインの不足を招く生活習慣ともなるので注意が必要です。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、ルテインの効果について詳しく紹介してきました。
ルテインを積極的に体へ摂り入れることで、白内障の予防だけでなく、加齢黄斑変性症の予防、コントラスト感度の改善、美肌効果といった嬉しい健康効果を得ることができます。
その為、積極的に食事やサプリメントなどで摂り入れることをおすすめします。