霞視とは?白内障との関係を解説
2022.11.11
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目が霞んで見えることを「霧視(むし)」と呼びます。
霧視が起こる原因としては、遠視や近視の悪化による屈折異常、角膜、水晶体、硝子体の濁り、網膜の病気、視神経の病気が考えられているのですが、白内障と霧視は関係性があるのでしょうか。
この記事では、霧視とはどのような症状なのかと、白内障と霧視の関係性について解説します。
霞視とは?
霞視とは、視界が全体的にかすんで見える状態をいいます。
視覚情報が通る経路、角膜~前房~水晶体~硝子体~網膜のいずれかに濁りが生じると霧視を生じます。
霧視の中でも、急に発症したのか、徐々になのか、どのくらい見えにくにいのか、痛みや充血があるのか、元々の目の病気や身体の病気の有無によって原因は変わってきます。
急に発症した場合は、結膜炎やぶどう膜炎、急性緑内障発作、網膜疾患、視神経炎など急性の病気が考えられます。
また、徐々に見えにくくなるような場合は、白内障や目の屈折の異常が考えられ、痛みや充血がある場合には、結膜炎、ぶどう膜炎、急性緑内障発作、視神経炎などの病気が考えられます。
身体の病気で糖尿病がある方は、その影響で網膜に病気が出ていることがあるので、症状がある場合には必ず眼科を受診するようにして下さい。
霞視と白内障の関係
十分な休息や栄養をとらないで目を酷使し続けると、目のピント調節機能が一時的に低下して、視界がかすんで見えます。
白内障では、目の中の水晶体が濁ることにより、視力は低下します。水晶体の濁り方はひとりひとり違うため、症状は様々なのですが、主な症状の1つとして「目のかすむ」があり、この目のかすみが「霞視」です。
霞視の治し方
霞視の症状が現れた場合は、できるだけ目に負担をかけない生活を心がけることが大切です。
目の負担を軽減する
霞視の症状が現れたら、目に負担がかかりづらい環境を整えるところから始めてください。
現代社会では、パソコンやスマートフォンを見る機会が非常に増えました。
パソコンの場合、ディスプレイとの距離を30cm以上離すようにデスクの高さを適切に保ち、曲げたひざの角度が直角になるように椅子を調整します。画面は机に対して垂直に置くよりも、やや上向きに置いたほうが目に負担がかかりません。
スマートフォンも長時間の利用は避けて、適度に目を休めるようにすることが大切です。
生活習慣を見直す
目を長時間使う作業を続ける場合は、1時間に1回は小休憩を挟むなどして目を休ませるようにして下さい。休憩の際には、まばたきをゆっくり繰り返して、目のストレッチを行なうようにすると目に潤いを与えてドライアイ予防にもなります。
また、目の疲れを溜め込まないよう、しっかりと睡眠を取ること大切です。
目に良いといわれているビタミンAやβカロテン、ビタミンB群、タウリンなどを積極的に摂取するのもおすすめです。
かすみ目のケア
老眼による視界のかすみを改善することは難しいですが、目の疲れによるかすみ目をケアするはできます。
毛様体筋に直接働きかけ、ピント調節の改善を助けるネオスチグミンメチル硫酸塩やビタミンB12が入った目薬や、血行促進作用のある天然型ビタミンEが入った目薬を点眼すると良いです。
ただし、現在、白内障や緑内障などを発症している場合は、医療機関に相談するようにしてください。
まとめ
この記事では、霧視とはどのような症状なのかと、白内障と霧視の関係性について紹介しました。
この記事をまとめると、
- 霞視とは視界が全体的にかすんで見える状態のこと
- 白内障の症状目のかすみに近い
- 霞視予防は、目に負担をかけない生活を心がける
以上となります。
霞視で悩んでいる方は、日常生活を見直すことで改善させることができます。ただし、現在、白内障や緑内障などの眼の疾患が疑われるような場合は、医療機関でしっかりと診てもらいましょう。