緑内障は一つではない?その様々な種類を解説
2020.02.26
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視界が徐々に狭くなっていく病気として知られる緑内障。
そんな緑内障には、いくつか種類があることをご存知ですか?
種類によって発症する原因だったり、症状や治療方法に違いも生じてきます。
今回はそんな緑内障の種類について紹介していきます。
緑内障とは
緑内障は、自覚症状を得にくい病気として知られていて、初期・中期・末期と段階的に視力低下を伴います。
初期・中期では、視力低下の違和感を得にくく、末期になってようやく症状の進行を自覚できるといった具合です。
日本でもっとも失明リスクが高い病気として知られていますが末期になって深刻化されるまで放置し続けていない限りは失明することは滅多にありません。
治療方法としては、点眼薬を使って症状の進行を抑えていきますので一定の視力を保つことはできます。
治療が遅れない限りは失明リスクが薄いとは言っても眼底検査による早期発見が求められる緊急性の高い病気です。
緑内障の種類
緑内障と一言で言ってもその種類や症状はさまざまです。
では、具体的にどのようなものがあるのか1つひとつ見ていきましょう。
原発緑内障
原発緑内障は、緑内障を発症させる原因でもある眼圧の上昇の要因がハッキリと分からない病気です。
一般的に緑内障という病気をあらわす場合にはこの原発緑内障を指しています。
そんな原発緑内障には、目にある房水の出口部分の隅角が広い状態の原発開放隅角緑内障と、それとは反対に隅角が狭い状態の原発閉塞隅角緑内障の2種類があります。
続発緑内障
続発緑内障は、前述した原発緑内障とは対照的に眼圧の上昇の原因がハッキリとしています。
眼圧が上昇する原因には、ぶどう膜炎や手術、ケガ、薬物投与などさまざまです。
手術では白内障手術や硝子体手術など、ケガは目に対しての外傷、薬物投与はステロイド薬の副作用などが原因とされています。
それ以外にも脳疾患や糖尿病といった病気も緑内障を発症させる一因に含まれています。
発達緑内障
発達緑内障は、遺伝子異常や先天性疾患によって眼圧が高くなって視力や神経に障害を引き起こす状態をあらわします。
この病気を患う原因はハッキリと分かっていませんが眼圧が高くなることで黒目が大きくなったり、白く濁ったりすることがあります。
また、光に対して過敏な反応を見せることもあるので少しでも異常を感じたら専門医による早急な処置をおこなってもらいましょう。
発達緑内障と呼ばれる一方で生まれつきによる部分が大きいために先天緑内障と呼ばれたりもしています。
まとめ
■緑内障は緩やかに視力低下を伴う病気で自覚症状が得にくい。
■緑内障にはおおまかに4種類に大別できる。
いかがだったでしょうか? 今回は緑内障の種類について紹介してきました。
治療をおこなっていく上でも自分がどの緑内障であるのか知る必要性はあります。
見識を深めるという意味でもこの機会に是非理解を深めてください。