暗いところからの視界に影響を与える夜盲症について、原因や治療方法などとあわせて解説
2020.06.25
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夜盲症という眼病を聞いたことはあるでしょうか?
名前の通り暗がりに関係するような眼病なのですが一体どのようなモノでしょうか。
今回はそんな夜盲症について紹介していきます。
症状・原因・検査方法・治療方法など、詳細に掲載しているので是非チェックしてみてください。
夜盲症とは?
視界が暗い状態から明るい状態になると一時的に視界が眩しくて見えづらくなりますが自然と順応することを「明順応」。
その反対に、明るい状態から暗い状態で視界が見えにくいながらに暗さに慣れていくことを「暗順応」と呼びます。
夜盲症とは、暗いところで働く網膜細胞に異常が発生して暗順応に障害をきたし、暗闇での視力が著しく衰える病気を指します。
夜間に視力が低下することでも知られる鳥類になぞらえて鳥目とも称されています。
夜盲症の症状
一般的には人間の視力は暗がりでの環境下では低下するものです。
しかし、夜盲症の場合はその暗がりでの視力低下が一般レベルと比較して極端に低下します。
夜盲症と併発して他の視野障害や視力障害も患うと正常に視界を捉えることが困難になりモノに衝突しやすくなる弊害があります。
夜盲症になる原因
夜盲症にも、先天性と後天性の2種類に区分されます。
症状はいずれも共通していますが発症する原因が異なります。
先天性であれば遺伝性、後天性であればビタミンAの欠乏です。
ビタミンAは、具体的にはレチノールと呼ばれる栄養素が含まれた肉類・魚類などを摂取するようにしましょう。
レチノールには、網膜に入ってきた光を脳に送るための信号に変換する役割を担っているため摂取することで予防対策にも繋がります。
夜盲症の検査の方法
視力検査や視野検査をはじめとした一般的なモノから暗順応検査・網膜電位検査・眼底検査など、より精密な方法も駆使してチェックします。
暗順応検査は暗がりでの視力状態、網膜電位検査は網膜の正常の有無を確認する検査です。
夜盲症の治療方法
夜盲症には、明確な治療方法がまだ見つかっていないのが現状です。
ビタミンAの欠乏が原因なようであれば、先にも紹介したようにレチノールなどビタミンAの摂取が効果的。
それ以外であれば、遮光眼鏡を使用するなど、明るい状態から暗い状態になったときに対応できる対策が必要です。
夜盲症の治療後
明確な治療方法がないため前述した方法で治療および予防をおこない、定期的な経過観察が求められます。
まとめ
いかがだったでしょうか? 今回は鳥目とも称される夜盲症について紹介してきました。
暗闇での視力が低下するということは失明にも似た恐怖を覚える病気ですが現代医学では未だ明確な治療方法が見出されていないのが実情です。
明確な治療方法が見つかっていない以上は、ビタミンAを積極的に摂取するようにして予防対策を万全にしてみてください。