白内障のレーザー手術について解説。メリットとデメリットも紹介

2021.06.16

白内障のレーザー手術について解説。メリットとデメリットも紹介

白内障の手術で使用されるのはレーザー機器を使った手術方法です。

しかし、実際にどのような機器を使用しているのか。

白内障のレーザー手術することによって、どのようなメリットやデメリットがあるのかも、明確に分かっていないと手術へ踏み切りにくい場合もあるでしょう。

今回は、そんな白内障とレーザー手術について紹介していきます。

白内障のレーザー手術とは

白内障におけるレーザー手術とは、2008年にヨーロッパで世界初の手術がおこなわれて以降、世界50ヵ国以上の最先端医療機関でも導入されるほど標準的な治療方法です。

「白内障=失明」という印象が根付いている時代もありましたが、手遅れになる前にしっかりと手術で治療を施せば、症状改善が期待できるほど、技術的進歩も向上しています。

初の革新的な技術として脚光を浴びた眼内レンズ、次点で超音波乳化吸引装置、現在では最新鋭の技術であるフェムトセカンドレーザーによる手術も遠くない未来、グローバルスタンダードになるであろうとされています。

白内障のレーザー手術で使われる機器

白内障のレーザー手術で使用される機器は、高精度かつ短時間で手術を可能とするフェムトセカンドレーザーによっておこなわれます。

ミクロン単位まで誤差なくおこなう精度の高さによって、正確に手術を進められることはもちろん、合併症リスクの低減にも繋がる安心な方法です。

白内障レーザー手術のメリット

白内障レーザー手術におけるメリットを知っておくことで、術前の不安を取り除く材料にもなるでしょうから、紹介していきます。

手遅れになる前に手術すれば治療できる

白内障の手術は失明に至るほどに放置していなければ、基本的には手術に踏み切ることで、症状を改善することができます。

もちろん、例外的に手術できない可能性もありますが、事前に適応検査やカウンセリングを通して確認しますし、手術できないケースは極稀です。

目への負担が少ない

白内障の手術ではレーザーを使って手術をおこないますが、レーザーを使用することで白内障手術に必要な所作が少なくなるため、同時に眼への負担も軽減されます。

手術時間が短く済む

白内障の手術はおおよそですが10~20分程度、最速で5~10分程度。

眼に触れられる感覚や目薬を点眼される感覚はあるものの、ほとんど痛みは伴わないので、長時間におよぶ手術が苦手という方でも手術はしやすいです。

白内障レーザー手術のデメリット

メリットを知ったところで、デメリットの方も確認しておきましょう。

保険適用外の自費治療

白内障におけるレーザー手術は保険適用外です。

完全自費治療なので自己負担額も10割ですが、単焦点眼内レンズから多少点眼内レンズかによって、若干の費用の差はあります。

目の状態によって手術できない場合がある

白内障のレーザー手術では、瞳孔を広げるために散瞳と呼ばれる点眼薬を使用しますが、患者さんによってはそれを用いても瞳孔が広がらないことがあります。

もちろん、事前に適応検査やカウンセリングは実施するものの手術不適応という判断になった場合には、手術できない可能性も稀に起こりえます。

まとめ

いかがでしたか? 今回は、白内障とレーザー手術について紹介してきました。

もちろん、取り上げだしたら何らかのデメリットはあります。

しかし、それ以上のメリットがあるのも間違いないので、手術に踏み切るか悩んでいる方は是非参考にしてみてください。