ものもらい(麦粒腫)とは?原因や治し方などを解説
2021.08.13
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ものもらい(麦粒腫)を発症していまい「かゆみ、赤み、腫れ、痛み」などで悩んだ経験をされた方も多いのではないでしょうか。
ものもらいは、なぜ出来るのか?適切な治し方はあるの?と疑問に思っている方もいると思います。
ものもらいは、医学的には麦粒腫(ばくりゅうしゅ)といい、原因ははっきりと判明しています。
この記事では、眼病の1つである、ものもらいの原因から治し方、治療法について詳しく解説します。
ものもらい(麦粒腫)とは
ものもらい(麦粒腫)とは、まぶたの一部が赤く腫れ、ズキズキするような痛みがあったり、押えると痛かったり、かゆみや腫れなどを伴う特徴のある眼病です。
ものもらいという呼び名は主に東日本で呼ばれており、地方・地域によっては、「めいぼ」、「めばちこ」などと呼ばれることもあります。
ものもらい(麦粒腫)になる原因
ものもらい(麦粒腫)は、眼瞼や目の縁に黄色ブドウ球菌、表皮ブドウ球菌などの細菌が感染して起こる感染症です。
最初はかゆく、やがて赤く腫れて痛くなるのが特徴で、徐々に炎症の症状が強くあらわれてきます。
まぶたの一部が赤く腫れた状態になると、まばたきをしたり指で押したりすると痛みを伴います。
患部が広がると、まぶた全体が腫れ、目やにが出ることもあり、目がかゆい、目が赤い、目がゴロゴロするなどの症状もみられはじめます。
この感染症は、一生のうちに1、2回しかものもらいにならない人もいれば、何度も繰り返す人がいるのも特徴です。
また、稀に麦粒腫がまぶたの比較的深部の腺にできることもあります。
ものもらい(麦粒腫)の治し方
ものもらいは、ほとんどの場合、治療をしなくても1ヶ月から2ヶ月ほどで完治します。
しかし、稀にこの期間を過ぎても治らなかったり、場合によっては視力低下などを引き起こしたりする可能性があるので注意が必要です。
このような状態になってしまった場合は、感染症以外の霰粒腫の疑いがあるので、内容物を排出させたり、コルチコステロイドを患部に注射したりすることあります。
ものもらい(麦粒腫)の初期段階での最善の治療法は、温湿布をあてることです。温めることにより麦粒腫に膿がたまり、破れて自然に膿を出すことができます。
対処を行ったにもかかわらず、ものもらいが消失しない場合は、医師による排膿が必要になることがあり、外科的に膿を排出しなければならないことがあります。
また、ものもらいの治療に抗菌薬が処方されることがありますが、ものもらいは治療をしなくてもほとんどは自然に消失する傾向があるため、多くの場合あまり役立ちません。
眼の周りに感染が起こった場合や内麦粒腫の手術の後に感染が起こった場合に抗菌薬が経口で投与されることがあります。
ものもらい(麦粒腫)はうつる?
基本的にものもらいは、ひとにうつることはありません。
はやり目など、ウイルスが原因であればうつりますが、雑菌や脂肪の塊が原因であるものはうつることがないからです。
ものもらい(麦粒腫)の予防法
日頃からものもらいにならないように予防するには以下の4点を意識するようにしてください。
- アイメイクに注意する
- ホットタオルを上手に活用
- コンタクトレンズを控える
- 湯船につかる
アイメイクに注意する
アイメイクを頻繁にする方は注意が必要です。
まつげの生え際にあるマイボーム腺にまでアイメイクをしてしまうと、脂を出す出口を塞いでしまいます。
そのため、まつげの生え際のアイメイクはなるべく避け、常に清潔にするようにして下さい。
ホットタオルを上手に活用
ものもらいの初期段階の場合は、マイボーム腺の出口が詰まりやすくなります。
そのため、日頃からホットタオルで目元を温めてあげると、改善や予防につながります。
コンタクトレンズを控える
ものもらいになりやすい人は特にコンタクトレンズの装用を控えるようにしましょう。
コンタクトレンズの汚れなどにより症状を発症させてしまったり、悪化されたりする場合があります。
湯船につかる
お風呂の際は、湯船につかることで日常的にものもらいの予防をすることができます。
湯船につかり体が温まると、マイボーム腺に脂肪が溜まるのを防ぐことができます。
まとめ
眼病の1つである、ものもらいの原因から治し方、治療法について詳しく紹介してきました。
この記事をまとめると、
- ものもらい(麦粒腫)は、細菌が感染して起こる感染症
- 初期段階での最善の治療法は温湿布をあてること
- 直りが遅い場合はしっかりと検査をしてもらう
- ものもらいは人にうつることはない
- 日常生活でしっかりと予防をする
以上となります。
日頃から目の周りをしっかりとケアすることでものもらいになるリスクを減らすことができます。
発症してしまうと治るまでに時間がかかってしまうので、ものもらいになりやすい方は特に日頃からケアをするようにしてください。