白内障の手術を両目同時に行うことはできる?
2021.09.22
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白内障の手術は両目同時に行うことはできるのかと悩んではいませんか?
水晶体が年齢とともに白く濁って視力が低下する病気の白内障は、視力低下以外にも、視界が全体的にかすんだり、光をまぶしく感じたり、暗いときと明るいときで見え方が違うなどの複合的な症状を発症します。
そのため、両目同時に手術することは難しいのではないかと考えている方も多いはず。
この記事では、白内障の手術を両目同時に行うことはできるのかについて詳しく解説します。
白内障の手術を両目同時に行うことはできる?
結論から説明すると、白内障手術を両目同時に行うことは可能です。
加齢が一番の原因で、症状が進行すると、手術をするのが一般的な白内障の手術は、濁った水晶体(レンズ)を、人工の水晶体に差し替えるというもので、見え方のバランスを考慮し、片目のみの手術か、両目の手術かを選択します。
少し前までは、片目を手術してから日にちを空けてもう片目を手術する流れが当たり前に行われてきました。
しかし、両目の手術が終わるまで、術前術後の目の自己管理もきちんと続けなければならないことや、両目の手術を終えるまで見え方に左右差があることがあります。
そのため、最近では、両目の手術を1日で行う方が増えてきています。
手術自体は1日で完了するので、時間が無い方、術前術後の管理をなるべくわかりやすくしたい方に選ばれています。
白内障の手術を両目同時に行うメリット
白内障の手術を両目同時に行うメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
- 早ければ翌日から両目で見ることができる
- 通院回数が減る
- 手術後の制限された期間を短くできる
- 医療費を抑えることができる
白内障の手術を両目同時に行うメリットはこのようなものがあります。
早く仕事や日常生活に戻れるだけでなく、左右の見え方のバランスを保つことができるので手術によるストレスを軽減させることができます。
白内障の手術を両目同時に行うデメリット
白内障の手術を両目同時に行うデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
- 手術後、当日は見えにくい
- 度数ずれを起こす可能性がある
片目ずつ行う白内障手術であれば、片目の手術後に思い通りの結果になっているかを確認し、反対の目の手術の参考にすることができます。
しかし、同時に手術を行ってしまうとこの修正ができないといったデメリットが生じてしまいます。
白内障の手術を両目同時に行うのにおすすめな人
眼内レンズの度数を決める検査で信頼性の高いデータが得られるような方は、白内障の手術を両目同時に行うのに適しています。
逆に言うと、角膜に不正乱視など術前の目のデータが不安定な方は片目ずつの手術が適しています。
また、手術後屈折誤差が発生する可能性があるので、必要時に眼鏡をかけることに抵抗のない方や手術当日と翌日の通院、さらに自宅に戻ってから付添いをお願いできる方におすすめの手術方法です。
まとめ
白内障の手術は両目同時に行うことはできるのか?について詳しく解説してきました。
この記事の内容をまとめると、
- 白内障の手術は両目同時に行うことができる
- 両目同時の手術はメリット・デメリットがある
- 両目同時の手術は適している方とそうでない方がいる
以上となります。
これから白内障手術を検討している方は、自分がどちらの方法が適しているのかを医師と相談しながら決めるようにしてください。