白内障の手術は医療費控除になる?給付金などは使える?

2021.03.29

見積を算出する医師

手術である以上は白内障の手術もある一定の医療費が伴いますよね。

数百万単位の手術ではないと考えれば良心的かもしれませんが、決して安い治療費ではありませんし、金銭的に悩むこともあるでしょう。

そこで白内障の手術って健康保険適用や医療費控除って可能なのか気になりませんか?

今回は、そんな白内障の手術における医療費について紹介していきます。

白内障の手術は医療費控除になる?

白内障は放置しすぎなければ失明に至る前に改善を施せる眼病です。

もちろん放置しすぎることで失明する可能性があるということなので、手遅れになる前に手術する意思を固めて健康的な目で私生活を送りたいところ。

しかし、手術する上では本人の決意が手術に踏み切れるようになることも必要ですが、手術をする以上は大きな医療費が発生してしまうことも億劫な要因の1つでしょう。

そこで気になるのが白内障の手術は医療費が控除になるのかです。

これに関しては、制度によって控除される部分と控除されない部分があります。

詳しくは次の項目にて説明していきましょう。

白内障の手術と保険の適用

白内障には、「単焦点レンズ」と「多焦点レンズ」による手術の2種類があります。

この内、健康保険が適用されるのは単焦点レンズのみです。

健康保険を用いて単焦点レンズの手術を受ける場合には、個人差はありますが片目で1割負担=約15,000円、3割負担=約45,000円となっています。

なかには多焦点レンズの手術時に発生する検査代や処方代のみ健康保険が適用される医院もあるので一度確認してみるといいでしょう。

また、単焦点レンズと多焦点レンズの両方が適用される制度には、1年間に支払った医療費が本人・家族合わせて10万円以上の方が確定申告後に税金の減額または還付金を受けられる「医療費控除」といったものもあります。

白内障の手術と高額療養費について

白内障の手術では、1ヶ月での自己負担額が限度額に達すると、超過した分だけ後日返還される「高額療養費」という制度があります。

この制度は、1ヶ月に単焦点眼内レンズの手術を2回以上受ける状況下であれば、医療費の返還を受けられる可能性が高い制度です。

一方で、多焦点眼内レンズの手術は適用外なので単焦点眼内レンズに限定されます。

自己負担額の上限は医療機関ごとに計算され、その限度額も世帯収入により異なります。

申請方法は、区役所または市町村役場にて確認することができます。

その他白内障の治療で医療費控除になるケース

高額療養費以外にも、厚生労働大臣によって認可された先進医療を導入している医院限定で適用される「先進医療給付金」という制度もあります。

これは先進医療で発生する費用を補填してくれる制度なのですが、高額療養費では適用外だった多焦点眼内レンズも対象内です(単焦点レンズは対象外)。

場合によっては自己負担額の全額が給付対象となり、実質無料で治療を受けることが可能。

先進医療給付金を受給したい場合には、手術を受ける直前に加入している保険会社へ「先進医療保険対象内」であるかを確認してみると間違いないでしょう。

また、先進医療給付金が適用されなくても生命保険や医療保険に加入している方であれば、「手術給付金」が支給される可能性もあるのでこちらもチェックしてみてください。

まとめ

いかがでしたか? 今回は、白内障の手術で健康保険適用や医療費控除は可能なのか、医療費に関する内容を紹介してきました。

高額療養費や先進医療給付金、手術給付金など、さまざまな制度がありましたね。

医療費が高くて手術に踏み切れない方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、もしかしたら加入している保険プランによって医療費の支援制度を受けれる可能性がありますから最後まで諦めず確認してみるといいですね。