白内障と紫外線の関係性 – 目への影響から予防・対策について解説

2018.12.01

強い日差し

白内障の原因のひとつに紫外線があります。

肌と同じように、目に紫外線が入った場合もダメージを受けるので、蓄積されていくことで目の細胞を壊してしまい白内障を引き起こしてしまいます。

今回の記事では、紫外線の眼への影響・白内障との関係について詳しく紹介します。

白内障になる原因

まず、白内障になる原因について詳しく見ていきましょう。

白内障の主な原因は、以下の4つがあります。

  • 紫外線
  • 放射線
  • ステロイド薬
  • 糖尿病

具体的に見ていきましょう。

紫外線

紫外線

人間の目には、もともと紫外線を防ぐ力が備わっています。

そのため、多少の紫外線であれば特に目の機能に問題はありません。

しかし、強い紫外線を長時間浴びてしまうと、目に負担が掛かり過ぎてしまい、白内障や黄斑変性症(おうはんへんせいしょう)、急性の紫外線角膜炎(かくまくえん)、慢性の翼状片(よくじょうえん)などの炎症から目が見えなくなってしまう可能性のある病気を引き起こしてしまいます。

また、強い痛みや充血などの症状がでることを電気性眼炎または雪目と呼びます。

紫外線による眼へのダメージは細胞破壊へとつながり、眼球の中の「水晶体」がにごってくることから進行するにつれて見えにくくなっていきます。

水晶体は、カメラのレンズのような働きがあるもので、透明で光を通す役割があるのですが、加齢や遺伝に加えて、強い紫外線を浴び続けることでにごり始めてしまうのです。

放射線

放射線も白内障を引き起こす原因のひとつです。

放射線により白内障になってしまった症状を放射線白内障(水晶体混濁)と呼びます。

この病気は、水晶体の一部ににごりが生じるもので、水晶体の後側表面を覆う傷害を受けた細胞に発生します。

放射線被曝後、高線量であれば早くて1~2年、低線量であれば何年も経過してから症状が現われます。

放射線が水晶体周辺部皮質混濁を引き起こすことを示唆する研究結果も得られており、さらには、「白内障と放射線被ばくに関する医学的知見について」こちらのpdfを見てわかるように医学的にも認められています。

ステロイド薬

ステロイドは、副腎から作られる副腎皮質ホルモンの1つで、ステロイドホルモンを薬として使用すると、体の中の炎症を抑えたり、体の免疫力を抑制したりする作用があります。

そのため、さまざまな疾患の治療に使われているのですが、ステロイド薬の副作用のひとつに白内障(ステロイド白内障)があります。

ステロイドには、視界が白く濁る進行を早めてしまうことが確認されており、長期的に服用する場合は、眼科での定期検査を行う必要があります。

糖尿病

糖尿病検査

糖尿病は合併症が多く、そのひとつとして白内障があります。

糖尿病白内障には、「真性糖尿病白内障」と「仮性糖尿病白内障」の2種類があり、ほとんどのケースが老化現象のひとつである加齢性白内障が併発する仮性糖尿病白内障だとされています。

しかし、真性糖尿病白内障は長期に及ぶ高血糖が原因とされ、若年者でも高血糖が続くことにより発症することがあるので注意が必要です。

紫外線による酸化障害

近年では、紫外線は細胞のDNAに吸収されてDNA障害を引き起こすだけでなく、活性酸素などの酸化ストレス物質の強力な細胞内発生刺激であることも知られてきています。

UVの細胞傷害作用や発癌性、老化原性などは、DNAに対しての直接的障害作用だけではなく、UV照射によって発生した活性酸素等の酸化ストレス・酸化障害が起因することがわかっています。

小川文秀、佐藤伸一総説の「酸化ストレスと皮膚-光老化から全身性強皮症まで」のpdfでも詳しく解説されています。

紫外線が起こす目の病気

紫外線による影響で発症してしまう目の病気にはどのようなものがあるのでしょうか。

  • 急性期の病状
  • 慢性期の症状

急性期の病状には、紫外線が身体に及ぼす影響には、紫外線を浴びて数時間後に見られる肌が赤くなる症状の「サンバーン(日焼け)」、強い紫外線を浴び続けることで、目が充血して紫外線角膜炎などの急性障害を引き起こす「雪目」、紫外線を浴び続けることで身体への悪影響を与えてしまう「免疫機能低下 」などがあります。

また、慢性期の症状で、皮膚に対する障害として、シワ、シミ、老人班、良性腫瘍、前がん症(日光角化症、悪性黒子)、皮膚がん、目に対する障害として白内障や翼状片があります。

医療法人将優会 クリニックうしたに理事長・院長 牛谷義秀の「紫外線がもたらす病気 」こちらで詳しく確認することができます。

食生活で抗酸化物質をとる

野菜

運動したり、食べた物をエネルギーに変えたりする時に自然に、体内に作られる非常に不安定な分子をフリーラジカルと言います。

たばこの煙や日光(紫外線)、大気汚染などの様々な環境要因から体内にフリーラジカルを発生させてしまうこともあります。

このフリーラジカルは、抗酸化分子を摂り入れることで酸化的ストレスの作用を弱めるとされています。

抗酸化分子を摂り入れるには、野菜や果物が最適で、健康増進に役立つだけでなく、抗酸化物質の豊富な供給源としても知られています。

そのため、米国政府の方針として、野菜や果物、サプリメントをもっと摂るように国民に推奨しています。

米国農務省(USDA)のウェブページでもその効果について詳しく説明されています。

日常生活での目の紫外線対策

屋外にいる時間が長いことが予想されるような場合は、紫外線対策としてUVカット付きのメガネレンズやUVカット付きサングラスを着用することがおすすめです。

実際に様々な眼科専門医が推奨しています。

UVカット機能が備わった眼鏡やサングラスには、直射光だけでなく地面からの反射光や、空気中の分子やエーロゾル粒子などを効率的にカットしてくれます。

眼から入る紫外線が角膜に炎症を起こすと脳ストレスとしてストレスホルモンを分泌させてしまうので、白内障だけでなく、肌の老化現象などにもつながってしまいます。

UVカット機能が備わったレンズを使うことで、白内障だけでなく美肌ケアまで行うことができます。

また、部活動などで、長時間屋外で過ごすような学生や子供にも効果的です。

白内障を予防するための生活習慣

運動

白内障を予防するための生活習慣で大切なのは、普段から野菜メインの食生活と適度な運動を取り入れることが大切です。

「糖尿病などの生活習慣病にならないようにする」、「強い赤外線や紫外線を避ける」、この2点を心がけることで白内障予防に非常に効果があります。

ケガや遺伝、加齢など防ぎようがないようなケースもありますが、この2点を普段の生活習慣に取り入れるようにして下さい。

まとめ

いかがでしたか?

今回は、紫外線の眼への影響・白内障との関係について案内してきました。

白内障になってしまう原因は多いですが、その中でも紫外線による影響は非常に高いとされています。

普段からできるだけ目を刺激しないように対策や予防をしっかりとするようにしましょう。