結膜弛緩症とは?原因や治療法を解説
2020.10.25
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みなさんは、結膜弛緩症という眼病をご存知でしょうか。
目にゴロゴロやショボショボといった違和感を覚える病気ですが、一体どのようなものなのでしょうか。
今回は、そんな結膜弛緩症の症状・原因・検査方法・治療方法などについて掲載しているので、良かったら参考にしてみてください。
結膜弛緩症とは?
結膜弛緩症とは、その名の通り結膜が弛緩している状態を指しています。
より分かりやすく言うなら白目の皮がたるんでいる状態です。
主には、たるんだ結膜(白目)部分が下まぶたの縁に溜まり、過剰に結膜が動くことによって、ゴロゴロやショボショボといった異物感や不快感を感じます。
たるんだ結膜に涙がたまって、黒目の角膜に涙が行き届かずドライアイの症状に悩まされることも結膜弛緩症の特徴と言っていいでしょう。
結膜弛緩症の症状
結膜弛緩症では、ゴロゴロやショボショボといった異物感や不快感が多く、たるんだ結膜が下まぶたの縁に溜まることで涙の通り道をふさいで、涙が出やすくなります。
また、黒目の角膜部分に涙が行き届かず目が乾きやすくなるといった、いわゆるドライアイの症状に悩まされることもこの症状の特徴と言っていいでしょう。
ただ決して強い痛みを伴うことはありません。
結膜弛緩症になる原因
加齢とともに発症する頻度が高まる傾向にあるようですが、症状が顕現する理由は現代医学ではハッキリとは解明されていません。
なので日々の生活において目を酷使しすぎないことはもちろん、適度に目を休ませてあげることが原因を生まない予防に繋がります。
結膜弛緩症の検査の方法
細隙灯顕微鏡検査による角膜や水晶体を特殊な顕微鏡で観察して、角膜や水晶体の混濁や角膜の傷の程度を判断していきます。
痛みは伴ず簡単な検査なので気になる方は早期的な受診をおすすめします。
結膜弛緩症の治療方法
点眼薬による治療、メスや縫合またはレーザーによる手術にて治療をおこないます。
基本的には、軽度段階であれば点眼による治療によって経過観察を図り、重症に至るようであれば手術へとシフトしていきます。
ただし、点眼による治療も症状を抑える目的でおこなうものであって、根本的な問題を解消できるわけではないので完治とまではいきません。
手術の場合は、メスで切開して糸による縫合をおこなうのが主流ですが、近年ではガスレーザーによる新しい手術方法によってより簡単な治療を受けることができます。
まとめ
いかがでしたか? 今回は、結膜弛緩症について紹介してきました。
やはり特徴的なのは目に対してゴロゴロやショボショボといった違和感を感じることですが、その違和感というのは疲れ目を覚えた方なら経験した方も多いかもしれません。
なんでもない症状だと思っていたら実は結膜弛緩症だったというケースもあるかもしれませんから、異変に気付いたら検査をおこなってみるのがいいでしょう。