白内障だと団体信用生命保険に入れない?
2022.04.15
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白内障だと団体信用生命保険に入れないのでしょうか。
白内障は、水晶体が年齢とともに白く濁って視力が低下する病気で、80代以上の方となるとほぼ100%発症する病気とも言われています。
そんな誰にでも発症する可能性のある白内障。今回の記事では、白内障の場合、団信に加入うできるのかについて詳しく解説します。
団信(団体信用生命保険とは
団体信用生命保険(団信)とは、住宅ローンの返済中に万が一のことがあった場合、保険金により残りの住宅ローンが弁済される保障制度のこと。
住宅ローンを利用する場合には、万一の不測の事態も考えなければなりません。
例えば、収入が激減した場合、一般の生命保険に加入していても、受け取った保険金を生活費に回さざるを得ず、マイホームに住み続けるのは難しくなったりします。
そのようなことも考えて、団信に加入しておけば、万が一のときに、生命保険会社から支払われる保険金によって住宅ローンの残債務が弁済され、残されたご家族に住宅ローンが残らず、マイホームに安心して住み続けられます。
「団体信用生命保険は住宅ローンに特化した保険」といえ、もしものときに家族の生活を守れる特徴があります。
団信に加入すると、住宅ローン返済期間中に契約者が死亡したり、障害を負うなど所定の状態となったりした場合、住宅ローンを返済する必要がなくなりますが、団信に加入していない状態で万が一契約者が亡くなれば、残った住宅ローンは家族が支払い返済する必要があります。
白内障だと団体信用生命保険に入れない?
団体信用生命保険に加入する際に問題となるのが、健康告知。
団体信用生命保険は通常の保険と同じく、提出した告知書の内容にもとづいて保険の加入の可否を査定します。
状況によっては、団体信用生命保険の加入を断られる場合があります。その場合は、団体信用生命保険の加入が条件となる、民間の金融機関の住宅ローンは利用できないことになります。
告知事項の例には、白内障も含まれているため、一般団信では加入ができない可能性があります。
しかし、一般団信より加入条件が緩和された団信にワイド団信というものがあります。
金利が上がってしまう点で負担は必要になりますが、現在の健康状態や過去の病気に関する問題を抱えていても加入できる可能性があります。
ワイド団信は一般の団信に比べて加入条件が緩和されているだけで、保障内容は一般団信と同じなのが特徴です。
ワイド団信は、一般団信では加入が難しい高血圧症や糖尿病、うつ病等の持病を持った住宅ローン利用者でも加入できる場合があり、緑内障、白内障、網膜剥離などの目の病気でも加入できたケースが多々あります。
団体信用生命保険に入れない病気
団体信用生命保険に入れない病気にはどのようなものがあるのでしょうか。
団体信用生命保険を申し込む際の大手都市銀行の告知事項の例を見てみましょう。
部 位 | 疾 患 |
---|---|
心臓・血圧 | 狭心症・心筋こうそく・心臓弁膜症・先天性心疾患・心筋症・高血圧症・不整脈・心不全 |
脳・精神・神経 | 脳卒中(脳出血・脳こうそく・くも膜下出血)・脳動脈硬化症・精神病・うつ病・認知症・神経症・自立神経失調症・てんかん・知的障害・アルコール依存症・薬物中毒 |
肺・気管支 | ぜんそく・慢性気管支炎・肺結核・気管支拡張症・肺気種・慢性へいそく性肺疾患・肺せんい症 |
胃・腸 | 胃かいよう・十二指腸かいよう・かいよう性大腸炎・腸へいそく・クローン病 |
肝臓・胆のう | 肝炎(肝炎ウイルス感染を含む)・肝硬変・肝機能障害・胆石・胆のう炎・すい炎 |
腎臓・尿管 | 腎炎・ネフローゼ・腎不全・のう胞腎・腎臓結石・尿路結石 |
目 | 白内障・緑内障・網膜の病気・角膜の病気 |
がん・しゆよう | がん・肉腫・白血病・しゆうよう・ポリープ |
右にかかげる病気 | 糖尿病・リュウマチ・こうげん病・貧血症・紫斑病・甲状腺の病気 |
女性のみの告知 | 子宮筋腫・子宮内膜症・卵巣のう種・乳腺症 |
過去3ヶ月以内に上記の病気で、手術を受けたことまたは2週間以上にわたり医師の治療(診察・検査・指示・指導を含みます。)投薬を受けたことがありますか。
というものがあります。上記疾患に当てはまるようなものがあれば、団体信用生命保険に入れない可能性があります。
まとめ
今回は、白内障だと団体信用生命保険に入れないのかについて詳しく解説しました。
この記事をまとめると、
- 団信とは、住宅ローンの返済中に万が一のことがあった場合、保険金により残りの住宅ローンが弁済される保障制度
- 白内障の場合、団信に加入できない可能性がある
- 白内障でもワイド団信なら加入できる場合がある
以上となります。
どこに申し込むかによって審査基準などが変わってくるので、白内障だからとあきらめずに、まずは相談してみるようにしてください。