5焦点眼内レンズintensity(インテンシティ)の費用や概要を紹介
2021.12.07
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白内障手術に最適な5焦点眼内レンズintensity(インテンシティ)をご存知でしょうか?
今までの3焦点眼内レンズより更に進化し、多くの焦点を合わせることができる最新のレンズです。
この記事では、5焦点眼内レンズintensity(インテンシティ)の費用や概要について詳しく紹介します。
5焦点眼内レンズintensity(インテンシティ)とは
イスラエルのHanita社が世界初となる5焦点眼内レンズintensity(インテンシティ)を発売し、2020年9月から日本でも取り扱いが開始されました。
5焦点眼内レンズintensity(インテンシティ)は、白内障手術や老眼手術を受ける方用に作られた遠方、遠中、中間、中近、近方の5つの焦点にピントを合わせることができる5焦点眼内レンズです。
インテンシティの大きな特徴は、これまでの回折型2焦点や3焦点眼内レンズでは調節が困難であった遠方~中間、中間~近方の距離にも焦点を調節することができる点にあります。
そのため、患者様のあらゆる活動をカバーすることができるため、生活の質を向上させることができます。
また、光効率の最適化によって、光エネルギーのロスが6.5%と他の眼内レンズと比較しても少ないため、効率よく眼内に光を取り入れることができるようになりました。
5焦点眼内レンズの構造
5焦点眼内レンズintensity(インテンシティ)の構造は、綿密な構造になっています。
ステップの幅や高さは中心から周辺に向かって変化し、瞳孔径に応じて最適な配分になるように作られています。
そのため、多くの視界をカバーすることができる構造になっているので、近くの物も、中間の物も、遠くの物もしっかりと見ることができるようになっています。
5焦点眼内レンズintensity(インテンシティ)のメリット
5焦点眼内レンズintensity(インテンシティ)を用いるメリットには以下の5つが挙げられます。
- 光効率の最大化による新世代多焦点眼内レンズ
- 遠方、遠中、中間、近中、近方の計5焦点
- 全距離において視力の落ち込みの妥協なし
- ハロ・グレアが少ない
- 5焦点により患者様の日常のあらゆる活動をカバー
遠方、遠中 (133㎝)、中間(80㎝)、中近(60㎝)、近方(40㎝)に焦点が合うように設計された回折型5焦点眼内レンズは、レンズの構造上、暗いところでのグレア・ハローが少ないレンズです。
瞳孔径ごとの光エネルギー配分を最適化しているため、暗いところでも中間と近方の視力の落ち込みが少なくなるよう設計されている最新のレンズなのです。
5焦点眼内レンズintensity(インテンシティ)のデメリット
5焦点眼内レンズintensity(インテンシティ)は、メリットが多い最新のレンズではありますが、デメリットが全くないわけではありません。
このレンズは日本で認可されておらず自由診療のため、高額となることや、多焦点レンズ特有のデメリットでもある、レンズが合わない可能性、光の見え方の不具合、コントラスト感度の低下などは存在します。
そのため、医師としっかり相談をし、ご自身の生活スタイルや視覚の要求度に合わせた最適な眼内レンズを選ぶことが重要です。
5焦点眼内レンズintensity(インテンシティ)の費用
5焦点眼内レンズintensity(インテンシティ)は、自由診療なので他の眼内レンズを用いた手術に比べても高額になってしまいます。
クリニックによっても異なりますが、一般的な手術費用は、レンズ代を含めて約70万円前後。
眼の状態やライフスタイルによって合う・合わないがあるので、白内障手術を検討中の方は、医師にしっかりと相談をし、自分に合うものを選ぶようにして下さい。
まとめ
今回は、5焦点眼内レンズintensity(インテンシティ)の費用や概要について紹介してきました。
この記事をまとめると、
- 5焦点眼内レンズは、遠方、遠中、中間、近中、近方の計5焦点レンズ
- 全距離において視力の落ち込みがない
- ハロ・グレアが少なく夜でも安心
- レンズが合わない可能性、光の見え方の不具合などは存在する
- 自由診療なので手術代は高額になる可能性がある
以上となります。
5焦点眼内レンズintensity(インテンシティ)は、2020年9月から日本でも取り扱いが開始された最新のレンズです。
生活の質を向上させてくれるとても高性能なレンズではありますが、これから手術を検討されている方は、ご自身の眼に合わない可能性などもあるので、医師としっかりと相談して手術を行うようにして下さい。