黄斑円孔とは?60代以上の中高年によく起こる加齢眼病を解説

2020.05.25

黄斑円孔

黄斑円孔とは?60代以上の中高年によく起こる加齢眼病を解説

60代以上の中高年に見られがちな黄斑円孔という病気。

眼病なので視力低下はもちろん合併症リスクなどがあります。

加齢眼病としても知られる黄斑円孔ですが一体どのようなものでしょう。

今回は、そんな黄斑円孔の原因や治療、検査の方法などを中心に紹介していきます。

黄斑円孔とは?

黄斑円孔

黄斑円孔とは、黄斑と呼ばれる一部網膜に空洞が生まれる病気です。

黄斑は、物体を視認する上でもっとも重要な網膜の中心部。

この部位がほんの少し障害をきたすだけで視力0.1以下まで低下してしまいます。

視力低下以外にも視界のゆがみといった症状が現れます。

病名は、黄斑をつかさどる網膜部に空洞が生まれると丸い形状になることが多いことから円孔と呼ばれるのが由来です。

黄斑円孔になる原因

主には、硝子体と呼ばれるゼリー状の組織が加齢に伴う変異が原因で黄斑円孔を発症することが多いです。

本来、硝子体は眼球内で均一に広がっていますが加齢や外傷により収縮していき、硝子体と網膜の癒着に引っ張られて黄斑網膜部に穴が開きます。

加齢が外傷が最たる原因であるものの、それ以外にも近視も危険因子として扱われています。

黄斑円孔の検査の方法

目の検査
黄斑円孔では、視力測定を目的に視力検査をおこないます。

さらに黄斑部の穴の有無を確認するために眼底検査、網膜の断面を細かく観察するために光干渉断層計による検査も実施します。

黄斑円孔の治療の方法

黄斑部網膜は、ほんの少し障害をきたすだけ視力低下を伴うことは説明しました。

しかし、治療をおこなう上では眼鏡をはじめとした視力矯正は効果がありません。

もちろん自然治癒による回復も期待することができません。

従って、治療をおこなう場合には硝子体手術により黄斑部を引っ張る硝子体の切除をおこないます。

そこから医療用ガスを注入して、網膜の内側部分から穴があいている部分を膨らませていきます。

これにより網膜の穴が塞がりやすくなりますし、施術時の注入ガスも数週間程度で自然と吸収されるので異物感はありません。

手術による黄斑円孔の視力回復は個人差あれど、日常生活に不自由ないレベルまで改善を期待することができます。

黄斑円孔の合併症

黄斑円孔では、手術時の影響で白内障を併発する可能性があります。

そのため手術では、黄斑円孔と白内障の手術を同時におこなうことが多いです。

例としては稀であるものの、網膜剥離・網膜裂孔・眼内炎・眼内出血などがあります。

黄斑円孔の手術後は

手術後は、個人差あれど黄斑部の組織は正常に修復されていき、視力も徐々に回復します。

視力回復が正常値に戻るのは、おおよそ2~3ヵ月程度。

元々の視力が高く、円孔の開きが小さかった人は、回復が早い傾向にあります。

また、視力のゆがみも徐々に回復していきますが想定よりも回復しない場合には早期的な再手術が必要となる場合もあります。

まとめ

  • 黄斑円孔とは黄斑と呼ばれる一部網膜に空洞が生まれる病気
  • 硝子体と呼ばれるゼリー状の組織が加齢に伴う変異が原因で発症する病気
  • 視力検査・眼底検査・光干渉断層計などがある
  • 治療には硝子体手術や医療用ガスを用いる
  • 合併症には白内障が代表として挙げられる
  • 手術後は徐々に視力が回復していく

いかがでしたか? 今回は黄斑円孔について紹介しました。

黄斑円孔は、失明に至るケースというのは非常に稀なので焦らず確実に治療をおこないましょう。

無理に自然治癒をおこなうのではなく、早期的な医師の判断のもとで治療を検討してください。