ポスナーシュロスマン症候群とは?その症状や原因、治療法を解説
2021.02.27
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ポスナーシュロスマン症候群と呼ばれる眼病をご存知でしょうか?
あまり聞き慣れない病名かもしれませんが断続的に再発しやすいだけに、安易に考えることもできない眼病です。
ここでは、そんなポスナーシュロスマン症候群の症状・原因・検査・治療方法などについて、掲載しているので参考にしてみてください。
ポスナー・シュロスマン症候群とは
ポスナー・シュロスマン症候群は、1948年にアメリカのPosner博士とSchlossman博士により報告された眼病の1つで、発作的な目の炎症から眼圧が急激に上昇する病気です。
眼圧が上昇することにより緑内障性視野異常を発症する可能性があります。
若年層~中高年層の男性にやや多い傾向とされています。
ポスナー・シュロスマン症候群の症状
急激に眼圧が上昇することに伴って目のかすみや圧迫感を覚えることがあります。
そのほかにも虹視・充血・頭痛などの自覚症状が挙げられます。
数時間から数週間で回復する一方で、数ヶ月から数年で再発するのが多いです。
ポスナー・シュロスマン症候群の原因
若年層~中高年層の男性に発症する傾向が散見されるものの、発症する原因は明確に解明されていないのが実情です。
一説ではストレスが1つの原因とはされていますがハッキリとはしていません。
ポスナー・シュロスマン症候群の検査
ポスナー・シュロスマン症候群では、眼圧測定・視野検査・細隙灯顕微鏡検査・眼底検査・隅角検査などを駆使して診断をおこないます。
必要に応じてそれ以外の検査を併用する場合もあります。
検査自体は約30分程度あれば終えることができます。
ポスナー・シュロスマン症候群の主な治療方法
眼圧上昇と虹彩炎を伴う病気なので切り分けして薬物療法をおこないます。
眼圧上昇には眼圧降下剤、虹彩炎なら抗炎症剤といった具合です。
眼圧降下剤で抑制できないほどに眼圧が上昇した際には、炭酸脱水酵素阻害薬や高浸透圧利尿薬といった薬を処方することもあります。
まとめ
■ポスナー・シュロスマン症候群は発作的に眼圧が急上昇する眼病
■急激に眼圧が上昇することで虹視・充血・頭痛といった症状を伴う
■明確な原因は報告されていないが一説によるとストレスが要因の1つ
■症状ごとに異なる薬物療法によって改善を図っていく
いかがでしたか? 今回は、ポスナー・シュロスマン症候群について紹介してきました。
医学的に明確な理由が解明されていない不可解な眼病というのが恐ろしい部分ですが、現代社会の悩みの1つであるストレスが原因の可能性があるようです。
なので、まずは目に負担がかかるほどのストレスを負わないよう注意してください。
失明リスクが高い眼病ではないものの大切な目を未然に保護してあげましょう。