白内障の手術方法の1つプレチョップ法の詳細とメリットとデメリット

2021.07.23

白内障の手術方法の1つプレチョップ法の詳細とメリットとデメリット

白内障にはプレチョップ法という手術方法があります。

白内障の手術にはさまざまな方法がありますが、この記事ではこのプレチョップ法について詳しく解説したいと思います。

この記事を読むことで、プレチョップ法とは何か、プレチョップ法のメリットやデメリットまで詳しく理解することができます。

白内障手術のプレチョップ法とは

白内障手術の1つであるプレチョップ法は、水晶体核を4~8個に分けてから超音波乳化吸引装置で破砕して取り出す方法のことです。

手術では、プレチョッパーという器具を用いて水晶体核を分割することで手術時間の短縮やダメージを最小に抑えることができます。

白内障手術はここ30年ほどでどんどん進化し続け、手術の質の追求はもちろんのこと、美しい手術や無駄のない手術と進化し続けている特徴があります。

プレチョップ法のメリットとデメリット

白内障手術方法の1つプレチョップ法。

このプレチョップ法にはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。

プレチョップ法のメリット

プレチョップ法の最大のメリットは手術時間が5~7分ほどで完了するため、日帰り手術が可能な点にあります。

一般的には、点眼麻酔で目の表面の痛みを取り除き、手術のダメージを最小限に抑えることが可能なのがプレチョップ法の特徴です。

超音波乳化吸引装置で破砕吸収する方法なので、手術時間の短縮や手術のダメージの最小化が実現できるのです。

プレチョップ法のデメリット

プレチョップ法は、水晶体核を4~8個に分けてから超音波乳化吸引装置で破砕して取り出す方法です。

水晶体の分割数が増えれば増えるほど改善効果を見込める手術ではあるのですが、その技術をもつ医師が極めて少数である点がデメリットと言えます。

そのため、8分割プレチョップ法ができる医師は白内障手術のまさにスーパーテクニックの持ち主であると言えます。

白内障の手術の種類

現在行われている白内障の手術は大きく分けて3種類に分類されます。

  • 超音波乳化吸引術(PEA+IOL)
  • 水晶体嚢外摘出術(ECCE)
  • 水晶体嚢内摘出術(ICCE)

どのような手術なのか詳しく見てみましょう

超音波乳化吸引術(PEA+IOL)

超音波乳化吸引術(PEA+IOL)は、現在最も多い手術方法の1つで、プレチョップ法もこの分類に当てはまります。

PEA+IOLというのは、超音波乳化吸引術 +眼内レンズ挿入術のことで、前嚢を切開し、核・皮質を超音波で砕いて吸引してから眼内レンズを挿入する方法です。

核が硬く白内障が進行している場合やチン小帯が弱い場合はこの手術は行えず、縫合不要の切開創2~3mmの手術方法です。

水晶体嚢外摘出術(ECCE)

水晶体嚢外摘出術(ECCE)は、前嚢を切開し、核・皮質を摘出してから眼内レンズを挿入する方法です。

この手術は、核が硬く白内障が進行している場合やチン小帯が弱い場合でも手術ができ、縫合が必要で切開創が120~140°の手術方法です。

水晶体嚢内摘出術(ICCE)

水晶体嚢内摘出術(ICCE)は、水晶体全体を摘出してしまう手術方法です。

こちらの手術も、核が硬く白内障が進行している場合やチン小帯が弱い場合でも手術ができ、縫合が必要で切開創が160~180°の手術方法です。

白内障の予防について

白内障の原因には、遺伝や病気、加齢などがあり、すべて気をつけていても自分では防ぎようがない場合もありますが、白内障を発症してしまったら、少しでも進行が遅くなるように日常生活に注意する必要があります。

自分でできる予防方法としては、糖尿病などの生活習慣病にならないようにすることと、自己治癒力や免疫力を高め元気な目をつくることです。

糖尿病になると若くても白内障が進行しやすくなるので、普段から食生活と運動に留意して生活習慣病の予防に気をつけるようにしてください。

また、自己治癒力や免疫力を高め元気な目をつくるには、眼科に用意されている超音波治療器などを用いると効果的です。

眼科へ通うのが面倒だと言う方は、厚生労働省認可の医療用の超音波治療器「MRフタワソニック」もおすすめです。

MRフタワソニックは、多くの眼科でも使用されている50年の歴史と信頼、販売実績も50万台以上の信頼できる家庭用超音波治療器です。

白内障の予防はもちろんのこと、緑内障、ドライアイ、眼精疲労、スマホ老眼などの予防や対策にも効果的です。

まとめ

今回は、白内障の手術方法の1つであるプレチョップ法について詳しく解説してきました。

今回の内容をまとめると、プレチョップ法とは、

  • 水晶体核を4~8個に分けてから超音波乳化吸引装置で破砕して取り出す方法
  • 手術時間が5~7分ほどで完了するため日帰り手術が可能
  • 8分割プレチョップ法ができる医師は少ない

プレチョップ法は手術時間が短く日帰りで行うことができる手術方法ですが、核が硬く白内障が進行している場合にはプレチョップ法での手術を行うことができません。

また、白内障は日頃からの予防で発症のリスクを抑えることができる病気なので、しっかりと対策するようにしてください。