網膜細動脈瘤とは?網膜細動脈瘤の概要・原因・検査方法・治療方法などについて紹介

2020.07.07

網膜細動脈瘤とは

みなさんは、網膜細動脈瘤という病気をご存知でしょうか?

高血圧などが関連する眼病なのですが場合によっては失明リスクも伴う危険な病気です。

一方で軽度であれば自然治癒や薬物療法による治療で改善を図ることも可能です。

今回は、そんな網膜細動脈瘤の概要・原因・検査方法・治療方法などについて紹介していきます。

網膜細動脈瘤とは

網膜細動脈瘤とは、網膜の中にある動脈と静脈を繋げる毛細血管に瘤(コブ)ができてしまう病気を指します。

このコブは、放置すればするだけ次第に膨張していき、膨らみが大きいと場合によっては破裂して出血にまで至ります。

破裂→出血と聞くと恐い印象もあるでしょうが実際失明に至るケースもあるので安易に考えることはできません。

ほかにも急性的な飛蚊症を発症させたり、視界が黒いカーテンで覆われたような感覚も経験するかもしれません。

網膜細動脈瘤は、どちらかといえば男性よりも女性に多く見受けられる病気です。

網膜細動脈瘤になる原因

動脈硬化が原因で血管の一部が脆弱化し、そこに圧が加わることでコブが生じるのが特徴。

それこそ高血圧や動脈硬化など、全身の血管に強い圧力をかけている状態の方だと、その圧が原因で網膜細動脈瘤を発症させやすいです。

なかでも高血圧は生活習慣病の中でも、眼病を発症させるリスクが高いのでより一層注意してください。

網膜細動脈瘤の検査の方法

網膜細動脈瘤では、主に視力測定・眼底検査・OCT検査を中心にチェックしていきます。

眼底検査の場合は、瞳孔を開く目的で使用される散瞳剤を使った上で、眼球奥の網膜状態を確認します。

OCT検査の場合には、網膜の構造を理解するために網膜の断層像を調べていきます。

こちらは、網膜細動脈瘤でも問題となるコブはもちろん、浮腫(むくみ)の有無まで確認することができます。

網膜細動脈瘤の治療の方法

網膜細動脈瘤
失明リスクを伴っているも網膜細動脈瘤ですが自然治癒も可能な軽傷レベルであれば、脆弱化した血管を高める血管強化剤を服用して治療していきます。

軽度であれば自然治癒でコブをなくすことも可能ですが、血管強化剤を使用することより確実にコブの存在を消します。

一方で、視力に影響を及ぼすほどの出血や浮腫を伴っている場合には、レーザー治療でコブを焼き切る方法もあります。

出血が黄斑部にまで浸食すると一度低下した視力を回復するのは困難なので早期的な対応が求められます。

まとめ

■網膜細動脈瘤は、網膜の中にある動脈と静脈を繋げる毛細血管に瘤(コブ)ができてしまう病気
■動脈硬化が原因で血管の一部が脆弱化し、そこに圧が加わることでコブが生じるのが網膜細動脈瘤
■検査方法は、主に視力測定・眼底検査・OCT検査など
■治療方法は、血管強化剤の服用やレーザー治療による方法などがある

いかがだったでしょうか? 今回は網膜細動脈瘤について紹介してきました。

破裂や出血、場合によっては失明リスクを伴っているだけに怖い病気です。

失明しないまでも治療対応が遅れることで視力回復が難しくなるということで早期的な改善を試みましょう。