虹彩毛様体炎について解説
2020.12.14
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みなさんは、虹彩毛様体炎という眼病をご存知ですか?
ぶどう膜炎に関連しているのですが再発しやすい眼病で一筋縄ではいかないんです。
ここではそんな虹彩毛様体炎の原因や自覚症状などについて解説していきます。
虹彩毛様体炎とは
眼内に、炎症を引き起こすぶどう膜炎には前部ぶどう膜炎・中間部ぶどう膜炎・後部ぶどう膜炎に分けることができます。
そのなかでも、虹彩毛様体炎は前部ぶどう膜炎に分類され、「茶目」(角膜と水晶体の間にある薄い茶色い膜)という部分に炎症が生じた状態を指す病気です。
また、その茶目に隣接する毛様体にも炎症を及ぼすのも症状の特徴と言えます。
>虹彩毛様体炎になる原因
虹彩毛様体炎を発症する原因は一概に1つに起因するモノではなく、実にさまざまです。
それこそ原因がハッキリとしない一過性な要因はじめ、ヘルペスや梅毒などウィルス性の感染、ベーチェット病・サルコイドーシス・強直性脊椎炎など全身疾患を伴う病気など。
さらに症状が3ヵ月以内で治まれば急性的な炎症、3ヵ月以上継続すれば慢性的な炎症と区分することもできます。
虹彩毛様体炎の自覚症状
自覚症状としては、白目部分の充血、目の痛み・まぶしい、涙が流れるなどがみられます。
場合によっては視力低下を引き起こす可能性もあるでしょう。
なにかしら自覚症状があると分かった時点で専門医による診断を受診してみましょう。
虹彩毛様体炎は治る?
主には、ステロイド剤や消炎鎮痛剤による点眼薬で炎症を抑える治療をおこなっていきます。
ただ患者さんによって症状の程度・治療方法・治療期間も異なります。
白内障や緑内障が原因であった場合には、散瞳剤を使用することもあるでしょう。
また症状が完治したと思っても再発することも多いので継続的に通院して根気強く検査・治療をおこなっていく必要があります。
まとめ
■虹彩毛様体炎は前部ぶどう膜炎に分類され、「茶目」という部分に炎症が生じた状態を指す病気
■虹彩毛様体炎はさまざまな要因が原因で発症する
■自覚症状では白目部分の充血、目の痛み・まぶしい、涙が流れるなどがある
■虹彩毛様体炎は症状の程度・治療方法・治療期間が人により異なる
いかがでしたか? 今回は、虹彩毛様体炎について紹介してきました。
なんだか聞き慣れない眼病ですし、聞き慣れない病名が原因で発症するのが印象的ですね。
人により症状の程度・治療方法・治療期間が異なるもののしっかりと治療を施すことはできるのでそこが救いと言えます。