老眼の予防と対策、発症のリスクを大幅に軽減する方法について解説
2019.01.12
閲覧数ランキング
老眼の予防や対策にはどのような方法があるのでしょうか。
一度老眼になってしまうと改善するのが難しかったり時間がかかったりしてしまいますが、普段からしっかりと対策をすることで、老眼を発症してしまうリスクを大幅に軽減することができます。
そこで今回の記事では、老眼の対策方法について詳しく解説します。
老眼になる理由
手元が見づらくなってしまう現象の老眼は、40代頃からはじまる眼の老化現象の1つです。
目の中には、水晶体という、カメラのレンズに相当する組織があります。
この水晶体は、遠くのものや近くのものにピントを合わせる大切な働きをし、近くのものを見るときには、水晶体を吊り下げている毛様体小帯という線維がゆるむことで、水晶体の厚みが増して近くのものにピントを合わせることができるのです。
しかし、この水晶体は、年齢(加齢)とともにかたくなり、毛様体小帯がゆるんでも水晶体の厚さを変えることができなくなることがあります。
この状態になると、近くのものにピントを合わせることができなくなり、近くのモノが見づらくなり老眼を発症してしまうのです。
また、最近ではスマートフォンやパソコンが普及したため、若い人でも老眼の症状で悩む人が増加しています。
パソコンのモニターやスマートフォンなど、近見作業が多い方も老眼を発症するリスクが高くなってしまうのです。
他にも、糖尿病などの全身に関係する病気や疾患があるような方も老眼が発症しやすいと言われています。
老眼予防のトレーニング方法
ピントを合わせづらくなって気づく老眼は、近くの文字が読みづらくなるのでストレスを溜めてしまう原因ともなります。
しかし、眼の若さをキープする為の老眼を予防するトレーニングもあります。
老眼を発症してしまうと治らないと言われていますが、努力次第では、予防はもちろんのこと、改善も期待できるのです。
大切なのは毎日トレーニングをすること。
トレーニングによって目を動かすことによって、目の周りの筋肉をほぐし、血流の流れをスムーズにすることができます。
その結果、目に酸素が行きわたるようになり、視力回復の効果が期待できるのです。
特に、毎日パソコンやスマートフォンなどの近見作業が多い方は今からでもトレーニングすることをおすすめします。
①遠近体操
遠近体操は、近くと遠くを交互に見ることで目のピント調整機能を高める運動です。
1日2~3分程、毎日トレーニングをすることで鍛えることができる手軽なトレーニング方法なので実践してみて下さい。
- 手にペンなどの細長いモノを持ち、腕を伸ばした状態で5秒ほど見る
- 手を下げて、そのまま遠くのものを5秒ほど見る
②目の開閉体操
目の開閉体操は、血流の流れを良くするのに効果的な運動です。
こちらも手軽にできるトレーニング方法なので、毎日2~3セットを目途に継続して行ってみて下さい。
- 目に負担が掛からない程度に少し強めに目を閉じます
- 10秒ほどそのままキーブします
- 目を見開きそのままの状態で10秒ほどキープします。
この運動は、目の周りの眼輪筋を鍛えると同時に、まばたきをすることで涙の分泌を促す効果があります。
その結果、老眼の予防や対策だけでなく、ドライアイ改善の効果も期待できます。
③眼球ぐるっと体操
目をゆっくりとまわすことで、眼球の周りにある外眼筋と、目のピント調節に関係する内眼筋を刺激させて鍛えることができます。
その結果、眼球周りの血行が改善されて老眼の予防や対策ができるだけでなく、顔色も良くさせる効果があります。
ポイントは、上→斜め左上→左→斜め左下→下→斜め右下→右→斜め右上、と目をまわすことです。
この運動を1日3セット行うようにして下さい。
生活習慣で老眼を予防する
老眼を予防するためには、食事や生活習慣にも気をつかうことが大切です。
生活習慣で老眼を予防するポイントは、
- 目に良い食材を摂り入れる
- 目の紫外線対策をしっかりとする
- ストレスを溜め込まない
- 充分な睡眠をとる
目に良い食材を摂り入れる
老眼を予防するには、偏食をせずに、緑黄色野菜や豆などの目にやさしい食材を摂り入れながらバランスのとれた食事を心がけることが大切です。
目の水晶体にもともとある物質で、強い抗酸化作用があり、ケールやほうれん草などに多く含まれている「ルテイン」や、目のピント調整の改善効果が期待できる「アスタキサンチン」、目の筋肉の疲れを和らげる効果のある「ビタミンC」などが老眼対策や予防に効果的です。
また、目に良いとされるこれらの栄養素はアンチエイジング効果もあるので若さを保つのにも効果的な栄養素です。
目の紫外線対策をしっかりとする
目は紫外線を吸収しすぎると、水晶体の弾力が無くなり硬くなってしまいます。
その結果、老眼を引き起こすことがあるので、出来るだけ目に紫外線を入れないように対策する必要があります。
出かける際は、UVカット効果のあるサングラスなどをかけて紫外線を防止するようにして下さい。
ストレスを溜め込まない
眼は、自律神経の影響を受けやすい部位です。
そのため、ストレスは目に症状として現れることがあります。
交感神経と副交感神経のバランスを保ち、老眼を引き起こさない為にも、普段からストレス解消などをしてストレスを溜め込まないようにしましょう。
充分な睡眠をとる
睡眠をしっかりとり、目を休ませることは目の周りの血行を良くすると同時に、目の働きに直結する脳の疲れをとる効果があります。
目の血行を悪くすると目の冷えにもつながり、老眼の発症のリスクを高めてしまうので注意が必要です。
老眼によい食材・サプリ
食生活で老眼予防を考えたときにどのような食材を摂るようにすれば良いのでしょうか。
老眼や目に良いとされる栄養素には、
- ルテイン
- コエンザイム
- ブルーベリー(アントシアニン)
- ビタミン類
- DHA
- コンドロイチン
などがあります。
毎日摂取することが難しい食材などはこれらの栄養素が含まれているサプリメントを活用するとよいです。
具体的にどのような効果があるのか詳しく見てみましょう。
ルテイン
ルテインは、目に最もよいとされている栄養素で強い抗酸化作用があるのが特徴です。
ルテインが不足すると白内障などの眼の疾患に繋がるリスクが高くなるといわれているので積極に体に摂取するとよいです。
ルテインが多く含まれている食材には、ケール、ほうれん草、パセリなどがあります。
コエンザイム
老眼予防に効果のある栄養素の1つ「コエンザイム」にも、強い抗酸化作用があります。
コエンザイムが含まれている食品には、イワシ、サバ、ウナギ、牛肉、豚肉、豆製品があります。
しかし、これらの食材から効率良く吸収することはむずかしいので、サプリを活用すると効果的です。
アントシアニン
ポリフェノールの一種である「アントシアニン」には、眼の疲れをとりのぞき、眼の健康を維持する作用があります。
アントシアニンが多く含まれる食材には、ブルーベリー、黒豆、赤ワイン、ぶどう、あずきなどがあります。
ビタミン類
ビタミンは、肌を健康に保つだけでなく目の健康にも欠かせない栄養素です。
中でも皮膚や粘膜を正常に保つ「ビタミンA」、視力低下を防ぐ「ビタミンB1」、粘膜を保護して細胞を再生させる作用がある「ビタミンB2」、ウイルスや細菌に対して抵抗力を高める「ビタミンC」、過酸化脂質を防ぎ、白内障予防にも効果的な「ビタミンE」を積極的に摂り入れるようにしましょう。
これらの栄養素を一度に摂取できるマルチビタミンなどのサプリメントがおすすめです。
DHA
魚介類に多く含まれているDHAには、網膜細胞を活性化し、衰えを防ぐ効果があり、老眼の予防にかかせない栄養素です。
DHAが多く含まれている食材には、イワシ、サンマ、マグロ、サバ、カツオ、アジなどがあります。
コンドロイチン
コンドロイチンは、眼の濁りを防ぐ効果があり、透明度を維持する働きがあります。
コンドロイチンは、オクラ、うなぎ、山芋、納豆などに多く含まれています。
老眼になった場合治る?
老眼は、加齢に伴う生理現象なので治す方法はないとされてきました。
しかし、最近では医学も進み、レーシックや多焦点眼内レンズなどを用いた治療法があります。
また、多くの眼科などでも用いられる超音波治療機器で、自宅に居ながら老眼だけでなく、白内障や緑内障、ドライアイといった目のトラブルを改善させることもできます。
現代では、さまざまな治療法があるので、「老眼になってしまったから治療は無理…」「今後老眼にならないか心配…」などと悩みを抱えたままにせず、自分に合った方法で老眼対策を行ってみて下さい。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、老眼の対策方法について詳しく解説してきました。
手元が見づらくなってしまう現象の老眼は、40代頃からはじまる眼の老化現象の1つです。
普段からしっかりと予防や対策を行うことで発症のリスクを軽減させることができるので、老眼予防のトレーニングや老眼によい食材・サプリなどを活用して健康的な目を維持するようにして下さい。