白内障の初期症状とは?早期発見のためのチェック方を解説
2021.02.28
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白内障は初期症状が判断しにくい病気なので早期的な発見が求められます。
そのためには初期症状にどんなものがあるのかを知るのはもちろん、セルフチェックなどを用いて自身の状態を知ることも必要です。
ここではそんな白内障の初期症状、早期発見に役立つチェックシートを掲載しています。
白内障の初期症状
白内障では、これといって目立った初期症状がありません。
ただし、放置して症状が進行すると目のかすみや見えにくさ、光が眩しく映るなど、さまざまな自覚症状が現れてきます。
白内障もその原因によって症状が異なり、アトピーのように水晶体の中心から混濁するタイプだと進行することで視界にモヤがかかったように見えにくくなることもあります。
白内障を放置すると起こる危険
現代では医療の進歩も相まって手術をおこなえば基本的には白内障を治療できます。
しかし、世界的にも失明原因トップでもある白内障なだけにあまりに放置しすぎると最悪の場合は失明もありえますし、そうでなくても緑内障を併発するリスクもあります。
白内障で視界不良の方は、視界良好な方と比較すると認知症リスクが2.9倍(参考:Fijiwara-kyo Eye study日本人データ)になったというデータもあり、白内障を放置することで生活の質(QOL)が大幅に低下されるとされています。
逆に白内障を治療することで視機能が改善されるだけでなく、身体機能も改善されて、健康的な生活を過ごせて長生きすることもできるということです。
白内障チェックシート
ここでは白内障であるかを自己診断できるセルフチェックシートを用意しています。
少しでも目に違和感がある方や、白内障への不安がある方など、活用してみてください。
■目が見にくく毎日の生活で不自由している
■天気の良い日はまぶしい
■両目の視力に大きな差を感じる
■遠目に映る物が見えにくい
■1人暮らしの生活に支障が出るほど視界不良
■視界がいつもモヤがかかったように見えにくい
■自動車免許の更新が不合格だった
■老眼鏡をかけないとよく見えない
■拡大鏡(ルーペ)がないと細かいモノが見えない
■目が疲れやすい
■夜間時の自動車や自転車などの運転が怖い
■目疲れで長時間の読書ができない
■距離感が掴めず転倒しやすい
■片目でモノを見ると二重三重に見えることがある
■直近でメガネの度を何度も変えている
早期に眼科で受診することが大切
先にも説明したように現代医療を駆使すれば多少遅れても白内障を治療することはできるかもしれませんが、自己診断で放置すると最悪は失明などのリスクが伴います。
いずれにしても専門医による診断・指示のもと治療を受ける必要があるということです。
定期診断を受診することはもちろん、視力検査・屈折検査・眼圧検査・眼底検査など、各種白内障に対応した検査を受けることが大切でしょう。
白内障の治療方法
白内障には薬物療法と手術療法の2種類があります。
薬物療法は点眼薬や内服薬による治療ですがこれは根本的な症状改善というより、白内障の進行を予防して経過観察することを目的としています。
薬物療法では、「水晶体再建術」と呼ばれる濁った水晶体を取り除いて、代わりに人口レンズを挿入する手術にて本格的な治療を目指します。
白内障は経過観察や放置したからといって完治できる眼病ではないため、最終的には患者さんの意思の上でこの水晶体再建術を使った手術を受ける必要があります。
まとめ
■白内障の初期段階では目立った症状が見られない
■進行すると目のかすみやまぶしいなどの症状があらわれる
■白内障を原因とした失明率は世界トップ
■失明リスクもあるが基本的には手術をおこなえば改善が期待できる
■自己判断せずに早期的な検診・治療が大切
いかがでしたか? 今回は、白内障の初期症状や、そのチェック方法について紹介しました。
手術が困難といった理由がなければ、基本的には手遅れになる前に手術を施すことで改善を図ることができるでしょう。
しかし、最終的に手術をすれば大丈夫と過信すると、思わぬトラブルにも繋がります。
いずれにしても早期的な予防・治療をおこなうことが最も有効な手段です。