白内障手術が失敗で乱視になる?そのリスクを解説

2022.01.12

白内障手術が失敗で乱視になる?そのリスクを解説

白内障手術後に、乱視になってしまったという口コミを拝見しました。

白内障とは、水晶体が年齢とともに白く濁って視力が低下する病気で、手術により治すことができる病気です。

しかし、⽩内障⼿術後、乱視が悪化するのではないか、乱視があるので手術が不安という方も多いのではないでしょうか。

この記事では、白内障手術が失敗で乱視になるのか、そのリスクについて解説します。

白内障手術に失敗はあるのか

白内障手術は、ほぼ失敗がない安全性が確立された手術です。

そのため手術自体に関して失敗することはほぼないと考えて問題ありません。

万が一失敗することがある場合は、ごく稀に起こる術後の合併症が挙げられます。

しかし、これも手術自体の失敗ではないので、事前の検査で医師が問題ないと判断した場合は、どなたも安心して手術を受けることができます。

白内障の手術失敗で乱視になる?

白内障の手術後に乱視になるのかについては、絶対にならないとは言い切れません。

乱視とは、レンズに当たる角膜や水晶体に歪みがあるために、焦点を一点に合わせることができない状態です。そのため、乱視になると目から入る光がその歪みによって分散され、スクリーンの役割を持つ網膜にはっきりとした像を結ぶことができず、ものがぼやけてしまいます。

水晶体のほうに原因のある乱視であれば、白内障手術自体が水晶体の中身を人工の眼内レンズに入れ替えるものなので、白内障の手術と同時かつ副次的に乱視を治すことができます。

術後に乱視になってしまう場合や乱視が悪化してしまう場合は、「眼内レンズの度数がズレた可能性」、「不正乱視を見抜けなかった可能性」、「手術の精度による原因」が考えられます。

しかし、最近では、白内障手術をアシストしてくれる機器が登場しているので、最新の機器を取り扱っている病院・クリニックであればまず問題はないと言えます。

もし白内障手術で失敗が行ってしまった場合

白内障の手術件数は年々増加傾向にあり、手術機器の進化や手術精度の向上もあるので、多くの方々が術後の見え方に満足し、快適な生活を取り戻せるようになりました。

しかし、術後の不満の声は全くないとは言い切れません。

白内障手術後によく聞かれる不満の声には、「見えるようにはなったものの、光の刺激で目が痛い」という方、「コバエのような小さいものが飛んでいるようにみえる」、「手術後から目が乾く」などがあります。

術後は一時的に見えにくくなる場合もあり、このような症状で悩まされる方もいますが時間の経過とともに基本的には改善します。また、前よりも見やすくなり、飛蚊症などの自覚症状が出現することもあります。

もし、白内障手術後にこれらの症状が見られ、改善しないようであれば、まずは担当医に相談してみるようにしましょう。

白内障手術は、安全性が確立されている病気なので、医師は絶対に手術を成功させなくてはなりません。万が一、本当に失敗してしまったような病院側や医師に対して訴訟することもできます。また、実際に訴訟で病院側の過失が認められたケースも存在します。

手術を失敗しないためには

手術を失敗しないためには、病院や医師選びをしっかりとするようにして下さい。

近代医学はどんどん進歩し、白内障手術は難しい手術ではなくなりました。それでも失敗が不安という方は、病院に最新の設備が揃っているか、施術環境は充実しているのかに目を向けてみると良いです。

手術の方法や機械も充分な進化を遂げているので、白内障手術に「失敗」はほとんどありませんが、少しでもリスクを回避するために、病院選びや医師選びはしっかりと行うようにして下さい。

まとめ

今回は、白内障手術が失敗で乱視になるのか、そのリスクについて解説しました。

この記事をまとめると、

  • 白内障手術は、ほぼ失敗がない安全性が確立された手術
  • 稀に乱視が悪化する場合や乱視になってしまう場合がある
  • 病院や医師選びをしっかりとし、失敗のリスクを軽減させる

以上となります。

白内障手術は、一昔前と違い、手術で治すことができる病気です。

もし現在、白内障で悩まされている方は、しっかりと検査し、設備の整ったクリニックで手術するようにして下さい。