白内障の手術に使われる眼内レンズ「アイハンス」とは

2022.12.03

白内障の手術に使われる眼内レンズ「アイハンス」とは

80代以上のほぼ100%の方が発症すると言われている白内障。

目の中のレンズの役割をしている水晶体が白く濁ってくるこの病気は、白内障の濁りを、薬で取ることはできないため、手術を行うか進行を遅らせるかの方法しかありません。

そんな白内障の手術に使われる眼内レンズには種類があるのですが、最近、アイハンスと呼ばれる眼内レンズが登場しました。

この記事では、白内障の手術に使われる眼内レンズ「アイハンス」について詳しく解説します。

眼内レンズ「アイハンス」とは

アイハンスは次世代型の単焦点レンズです。

一般的に乱視の強い方にはアイハンストーリックが進められるのですが、アイハンスは、レンズの中心約2.0mmに+0.50Dのなだらかな加入部分を設けることで、遠方から中間距離まで見える範囲を広げる事ができます。

遠方から中間までの視力を得られるというところは、レンティスコンフォートと似ているのですが、レンズの形状が、従来の単焦点レンズと類似しているので、レンティスコンフォートが適応にならない患者にも用いられるのが特徴です。

単焦点レンズのいいところは残しつつ、見える範囲を広げる事ができるレンズが、このアイハンスレンズです。

アイハンスのメリット

アイハンスのメリットは、遠方の視力を維持したうえで、落ち込みすくなく中間視力まで保たれる点にあります。

ただし、近方では視力が低下するため、老眼鏡は基本的に必要となります。

条件の悪くなる、薄暗い環境下でも、視力・コントラスト感度が保たれるため、見え方に関しては非常に改善されます。

また、単焦点レンズ扱いなので、患者の負担が変わらないのもメリットの1つと言えます。

単焦点レンズに中間まで見える付加価値をもたせたこのレンズは、多焦点眼内レンズほどの、近方の視力は望めませんが、片目で数十万円という、多焦点眼内レンズのような経済的負担はなく、通常の単焦点レンズと同額です。

ハローグレアと呼ばれる光視症も少ない、バランスのよいレンズなのが特徴です。

アイハンスの見え方

通常は認識しない高度収差のパワーを中間距離に振ったレンズなので、焦点深度拡張の亜型ともいえます。

アイハンスは名前が示す通り、「単焦点レンズのいいところは残しつつ、見える範囲が広がったレンズ」なので、従来のレンズと比べ広範囲が見やすくなっています。

以前からあるレンティスコンフォートと、多焦点と単焦点レンズの中間という意味では似ているのですが、レンズの形状が従来の単焦点レンズと類似しており、扱いやすく安心感が得られます

また、対応できる乱視度数の範囲も広いので見え方については、アイハンスが見やすいという特徴があります。

白内障の手術をしないために

白内障は手術をしないと完治することはできません。

しかし、しっかりと予防をすることで白内障の進行を遅らせたり、白内障を発症させるリスクを軽減させたりすることはできます。

一般的な白内障予防方法には、「サングラスや帽子で紫外線を防ぐ」、「抗酸化作用のある食べ物を摂取する」、「食生活の見直しと適度な運動を習慣化する」などがあります。

また、日常生活に取り入れながら、目のさまざまな病気発症のリスクを軽減させてくれる眼科用の超音波治療器「MRフタワソニック」もおすすめです。

MRフタワソニックは、1日1回10分で瞳のケアができる厚生労働省認可の医療機器で、ご家庭でも用いることができるのが特徴です。

MRフタワソニックは、50年の歴史と信頼、50万台以上の販売実績があるため、白内障の手術を薦められたけど怖いと感じる方、目が疲れやすくなったと感じている方、視界がぼやめてしまう方などの、日常的なケアにおすすめです。

まとめ

今回は、白内障の手術に使われる眼内レンズ「アイハンス」について詳しく解説しました。

この記事をまとめると、

  • アイハンスは方から中間距離まで見える範囲を広げるレンズ
  • ハローグレアが少ないバランスの良いレンズ
  • 方では視力が低下するため老眼鏡は必須

以上となります。

白内障を発症してしまうと、完治させるには手術は必須となってしまいますが、日常生活で目をしっかりとケアしてあげることで、発症のリスクを軽減させることができます。

そのため、日頃から目いたわり、白内障予防をしっかりとするようにして下さい。