白内障と向き合う: 最善の治療法とその選択基準

2023.05.24

白内障と向き合う: 最善の治療法とその選択基準

白内障は、世界的に見て成人の視力低下の主要な原因であり、治療法の選択は視力の回復と生活の質に大きな影響を与えます。

しかし、白内障の治し方は一つではありません。治療法は症状、進行度、生活スタイル、個々の健康状態によって異なります。

この記事では、白内障の基本知識から現在の治療法、そしてそれぞれの治療法を選択するための基準について深掘りしていきます。視力の命を守り、高い生活の質を保つための白内障治療についての理解を深めることを目指します。

白内障とは何か?

白内障とは、目の水晶体が徐々に濁り、視力が低下していく病気です。水晶体は目の中で光を屈折させて像を結ぶ役割を果たしています。健康な水晶体は透明で、光を網膜にしっかりと伝えることができます。しかし、白内障ではこの水晶体が徐々に白く濁り、光の通り道が妨げられます。結果として、視界がぼやけたり、見える範囲が狭くなったりします。

白内障の一番の原因は年齢です。加齢と共に、水晶体のたんぱく質が変性し、透明度が低下するからです。しかし、他にもさまざまな要素が白内障の発症に影響を与えます。これらには、遺伝、糖尿病、肥満、喫煙、紫外線への長期的な曝露、高血圧などがあります。

白内障の症状は徐々に現れます。初期症状としては、視力の低下、二重視、光の感じ方の変化(強い眩しさやハロー現象)、色の見え方の変化などがあります。症状が進行するにつれて、日常生活に支障をきたすようになり、例えば、読書や運転が困難になる可能性があります。

白内障が進行してしまうと、完全には治せません。しかし、早期発見と適切な治療によって、視力の悪化を防ぎ、生活の質を維持することは可能です。以下では、現在の白内障の治療法について詳しく解説します。

現在の白内障治療法

現在、白内障の根本治療法は手術です。特に早期の白内障では、眼鏡やコンタクトレンズによる視力補正、生活習慣の改善等によって一時的に症状を緩和することは可能ですが、水晶体の濁り自体を取り除くには手術が必要です。

また、症状が進行し日常生活に支障をきたすようになった場合、手術は避けて通れない選択肢となります。

1. 白内障手術

現代の白内障手術は、超音波を使用したファコエマルシフィケーションという技術が一般的です。

この手術では、まず眼球の前面に微細な切開を施します。次に、超音波を使って濁った水晶体を細かく砕き、吸引して取り除きます。最後に、患者の視力に合わせた人工レンズ(眼内レンズ)を埋め込むことで、視力を回復します。

白内障手術は日帰り手術が可能で、全身麻酔ではなく局所麻酔で行われます。また、合併症のリスクは非常に低く、視力回復率は高いとされています。しかし、手術による解決は確定的なものであり、それ以外の選択肢が尽きた時の最後の手段と考えるべきです。

2. 薬物療法

薬物療法は白内障の進行を遅らせるための補助的な治療法として使用されることがあります。

抗酸化物質やビタミンが含まれたサプリメントが用いられることが多く、これらは水晶体の酸化を防ぐことで白内障の発症リスクを減らす可能性があります。ただし、薬物療法による白内障治療の効果については、まだ明確な科学的根拠が得られていません。

治療法を選ぶ際は、自分の状況やライフスタイルを考慮することが大切です。

治療法の選択基準: あなたに最適な治療法を選ぶ

白内障の治療法を選ぶ際には、患者の生活習慣、白内障の進行度、健康状態など、多くの要素を考慮する必要があります。

以下では、それぞれの治療法を選ぶ際の基準について説明します。

1. 手術を選ぶ基準

手術は白内障の最も確実な治療法です。しかし、手術はその名の通り侵襲的な治療法であり、全身状態、手術のリスク、後遺症などを考慮しなければなりません。以下のような状況の場合、手術が適切な選択となることがあります。

  • 白内障が進行し、日常生活に大きな影響を及ぼしている
  • 眼鏡やコンタクトレンズの補正が効かなくなった
  • 個人の健康状態が手術を許容する状況にある
  • 個人のライフスタイルが手術後の回復期間を許容できる

2. 薬物療法を選ぶ基準

薬物療法は白内障の進行を遅らせる可能性がありますが、白内障を完全に治すものではありません。

以下のような状況の場合、薬物療法が適切な選択となることがあります。

  • 白内障が初期段階で、日常生活に大きな影響を及ぼしていない
  • 手術のリスクを避けたい
  • 個人の健康状態や生活習慣が薬物療法を許容する

治療法を選ぶ際は、まず専門医と相談し、自身の状況を詳しく説明しましょう。白内障の症状や進行度、健康状態などについて十分な理解を持つことが、最善の治療法を選択する上で非常に重要です。

まとめ

この記事では、白内障の治療法とその選択基準について詳しく説明しました。

以下はその要点をまとめたものです。

  • 白内障は眼球の水晶体が徐々に濁り、視力を低下させる病気です。高齢者に多く見られますが、若年者でも発症する可能性があります。
  • 現在、白内障の主な治療法は手術と薬物療法です。手術は確実に白内障を取り除くことができますが、リスクも伴います。薬物療法は白内障の進行を遅らせる可能性がありますが、完全に治すものではありません。
  • 治療法を選ぶ際には、白内障の進行度、個人の健康状態、生活習慣など多くの要素を考慮する必要があります。
  • 白内障の治療は個々の状況により変わるため、専門医との相談が不可欠です。自身の状況を詳しく伝え、適切な治療法を選ぶための情報を得ることが大切です。

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今後、白内障と向き合う上で、本記事があなたの参考になることを願っています。