片目だけ白内障になることがある?その原因を解説

2022.12.20

片目だけ白内障になることがある?その原因を解説

白内障とは、水晶体が年齢とともに白く濁って視力が低下する病気で、様々な原因で起こります。最も多いのは加齢によるもので、これを加齢性白内障と呼びます。

そんな白内障ですが、片目だけ白内障になることはあるのでしょうか。

この記事では、片目だけ白内障になることはあるのかについてと、その原因について解説します。

片目だけ白内障にはなる?

白内障は片目から進行する場合と、両目ともに進行する場合があります。つまり、片目だけ白内障になるケースも稀ではありません。

片目のみの進行では視力低下に気が付かない場合があるので、時々左右の目を交互に隠して、見え方を確認するようにすることが大切です。

片目だけ白内障にはなる原因

片目だけ白内障にはなる原因はどのような場合なのでしょうか。

片目だけの白内障の場合は、全身の病気とは関係ない場合が多く、外傷などが原因のひとつとなるケースが多いです。

その他の具体的な原因としては、常染色体優性遺伝、染色体異常、子宮内感染(風疹、トキソプラズマ、サイトメガロウイルスなど)のほか、さまざまな全身疾患・症候群に伴って起こると報告されています。

片目のみ白内障が進行している場合、片目のみ手術して近視を軽減させると、手術しないほうの目と度数の差が非常に大きくなってしまうことが多く、強度近視の片目白内障に対しては、「両目手術する」「片目のみ手術する」「もう片方も白内障が進むまで手術を我慢する」の三択で検討する必要があります。

反対目に少しでも白内障があれば、両目手術すると、左右差を気にせずに手術できるため、最もわかりやすいです。しかし、手術にはリスクを伴うため、反対目にまったく視力低下がない場合、反対目を手術することに抵抗を感じる方も多いです。

片目だけ白内障になった場合の手術

片目だけの進行でも、基本的には、片目だけ手術を受けることができます。

しかし、一般的に手術しないほうの眼にレンズを合わせるのですが、術後に左右のバランスが悪くなる可能性があるため、両目を同時期にした方が良いです。

片目だけの白内障の手術については、「片目だけの白内障の手術はしても問題はない?」こちらの記事で詳しく解説しているので、合わせて確認してみて下さい。

白内障手術を片目だけするデメリット

先述したように、片目のみ白内障が進行している場合、片目のみ手術して近視を軽減させると、手術しないほうの目と度数の差が非常に大きくなってしまうため、この点が白内障手術を片目だけするデメリットと言えます。

片目のみ手術する場合、術後の左右差にどう対処するかを検討する必要があるのですが、最も左右差を感じにくいのがコンタクトの使用です。しかし、コンタクトは24時間使用できないという欠点もあります。

また、眼鏡で矯正する場合、左右差が大きいと完全矯正が困難です。そのため、通常は手術した目を中心とし、反対目は低矯正にしてバランスを取ります。

このように、どの方法がよいかは、個人差があり、手術のタイミングを慎重に検討し、手術をする際には、手術のメリットとデメリットをよく理解しておく必要があります。

まとめ

今回は、片目だけ白内障になることはあるのかについてと、その原因について解説しました。

この記事をまとめると、

  • 片目だけ白内障になるケースも稀ではない
  • 片目のみの進行では視力低下に気が付かないことがある
  • 片目だけの白内障手術は両目の見え方が変わることが多いので慎重に

以上となります。

片目のみの進行では視力低下に気が付かない場合があるので、時々左右の目を交互に隠して、見え方を確認するようにしてください。