網膜格子状変性とは?その概要・症状・原因・治療方法を解説
2020.07.07
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みなさんは、網膜格子状変性という病気をご存知でしょうか?
病気によって発症するリスクもありますが、体質によって発症する可能性もある眼病です。
症状が進行すれば最終的には網膜に穴が開く可能性もあるのですが果たしてどのようなものでしょう。
今回は、そんな網膜格子状変性の概要・原因・検査方法・治療方法などについて紹介していきます。
網膜格子状変性とは?
網膜格子状変性とは、網膜の中でも脆弱部分に薄い布のような繊維が見えて、徐々に薄くなっていく病気です。
段階的に薄くなっていくということは、いつかは繊維がなくなるということなので、場合によっては網膜に穴が開いてしまいます。
全人口の5~6%の発症率を有しており、そのうち約50%は両目での発症、加えて近視の方は約10%、強度近視の方で約20%の確率で発症することが確認されています。
網膜格子状変性になる原因
網膜格子状変性の発症原因は、小児期から青年期までに形成される体質によるものだとされています。
加えて強度近視の方、網膜剥離や網膜円孔を引き起こしている方、飛蚊症や光視症を伴っている方に併発リスクのある病気です。
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網膜格子状変性の検査の方法
検査をおこなう際には、視力検査や視野検査はもちろん眼底検査を重要視して確認していきます。
眼底検査は、散瞳薬を使って瞳孔を開かすことで、眼球奥の網膜状態まで確認できる検査方法です。
網膜格子状変性の治療の方法
もし眼底検査をおこなって問題ないレベルであれば経過観察となります。
仮に網膜が薄くなっていて穴が開いている場合には、網膜剥離を発症原因ともなる網膜円孔や網膜裂孔などが生じているということなのでレーザーによる治療をおこないます。
また、片方の目に網膜剥離を引き起こしている場合にも穴の有無に関係なく、予防手術としてレーザー治療を実施します。
網膜格子状変性の手術後は
基本的に、手術後は眼底検査などを交えて経過観察をおこなって網膜の状態を確認していきます。
場合によっては、レーザー治療による再手術が必要となることもあります。
まとめ
■網膜格子状変性は、網膜の脆弱部分に薄い布のような繊維が見えて、徐々に薄くなっていく病気
■発症原因は、体質をはじめ強度近視、網膜剥離や網膜円孔、飛蚊症や光視症を伴っている方に併発しやすい
■検査は、視力検査・視野検査・眼底検査などを用いて精密に検査をおこなう
■軽度であれば経過観察、重度であればレーザー治療により改善を図る
いかがだったでしょうか? 今回は網膜格子状変性について紹介してきました。
経過観察で現状維持できる程度で留まることもあれば、レーザー治療を必要とするほど重度であることもしばしば。
近視の方だと約10~20%程度の発症率とのことですが、見方によっては十分高い確率でもあるだけに注意が必要ですね。