白内障の保護メガネの使い方や手術後いつまでつけるべきかについて解説

2021.07.10

白内障の保護メガネの使い方や手術後いつまでつけるべきかについて解説

白内障の手術後に目を保護する保護メガネは必要なのでしょうか。

結論から説明すると、傷口を細菌感染から守るための必要な医療装具です。

今回の記事では、白内障の保護メガネについて、使い方やいつまでつけるべきかなど、詳しく解説します。

白内障の保護メガネとは

白内障の保護メガネは、手術後に使用する保護メガネのことを言います。

主に、傷口を細菌感染から守るための医療装具で、薬と同じく健康保険が適用され、菌の侵入や風やほこりから目を守ってくれます。

ひと昔前までは、抗生剤軟膏とガーゼの上から眼帯で保護する方法が一般的でした。

しかし、手術直後からの使用が困難だったため、手術直後でも使用可能な保護メガネで抗菌薬入りの目薬を使用でき、細菌の増殖を抑えることができるので使用されるようになりました。

また、手術後、遅くとも数時間後には視力が戻ってくるので、片目をふさがない方が不自由なく動け、転倒などの心配も少なくなるといったメリットもあります。

保護メガネは市販でも入手できますが、術後の見えかたには個人差がありますので、医師と相談して合うものを使うようにしてください。

保護メガネの使い方

保護メガネの使い方は特に難しいことはありません。術後に通常の眼鏡と同様にかけるだけですが保護専用に作られているため、説明書通りに着用するようにしてください。

ただ、普段メガネをかけている方は、水晶体を完全に取り替えているので、メガネの度数は変わり、今まで使っていたメガネは合わなくなる方がほとんどです。

新しいメガネは、視力の落ち着く手術後1カ月以降に作成されることをおすすめします。

手術で手元の見える眼内レンズを選択された方は、遠方がはっきりと見えないので早めに作成するようにしてください。

保護メガネは就寝時も必要か

白内障手術後は数日間、傷の保護のために24時間、就寝時も含め保護メガネを着けて過ごす必要があります。

手術後に保護メガネを着けるのは、埃やゴミが目に入るのを防ぐため。

また、目をこすったり触れたりしてしまうと、手術創が開いて回復が遅くなる、あるいはバイ菌が入り込み感染症を起こしてしまう危険性があるからです。

就寝時にも保護メガネを使用するのは、眠っている間に無意識に目を触ってしまうことがあるからです。

保護メガネは専用に作られているため、寝返りで外れるようなこともないので安心です。

保護メガネはいつまでつけるべきか

白内障の手術後、保護メガネは紫外線をカットし、風やほこりから目を守るためつけておくことは大切ですが、いつまでつけるべきなのかと疑問に思ってしまいますよね。

基本、保護メガネは次の診察までは付けるようにしてください。

クリニックによってもことなりますが、大体一週間ほどです。

また、術後の2~3日の間は夜寝るときも使用するようにして下さい。

まとめ

今回の記事では、白内障の保護メガネについて、使い方やいつまでつけるべきかを紹介してきました。

白内障の保護メガネについてまとめると、

  • 傷口を細菌感染から守るための医療装具
  • 術後一週間(次の診察まで)は着用
  • 術後2~3日は、就寝時も保護メガネを着用

術後の目を保護するアイテムとして保護メガネはとても大切な医療装具です。

少しでも早く術後の目を回復させるためにも、正しい方法で正しく使用することをおすすめします。