高血圧性網膜症とは?その症状・原因・検査方法・治療方法を解説
2020.06.15
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高血圧の名を冠した病名にはさまざまにありますが眼病には高血圧性網膜症と呼ばれるモノもあります。
自覚症状を得にくい病気でもある眼病ですが放っておくと危険極まりない視力障害をきたす難病です。
そんな高血圧性網膜症とは一体どのようなモノでしょうか。
今回は、症状・原因・検査方法・治療方法など交えて高血圧性網膜症を紹介します。
高血圧性網膜症とは?
高血圧性網膜症とは、高血圧を原因とした目の病気の代表例としても知られています。
主に、網膜に出血や白斑などの異常が引き起こった状態を表している病気です。
恐ろしいのが初期段階では目への異常を感じにくいことから自覚症状を得にくいところ。
一方で、進行することで眼底部分に高血圧の程度に比例してさまざまな変化が表れるのが特徴です。
高血圧性網膜症の症状
初期段階では自覚症状を得にくい一方で症状が進行すると眼底部分への多様な変化を引き起こします。
症状が進行することで視力の低下を伴う場合があり、網膜の出血・白斑、むくみなどの異常も現れます。
症状が深刻な状態にまで悪化すると視神経乳頭が生じるケースがあります。
高血圧が原因による目の病気ということで腎臓・心臓・脳などに障害を与えることも危惧されます。
高血圧性網膜症になる原因
高血圧の軽重は関係なく、高血圧を放置し続けると網膜の眼底部分の血管に障害をきたす場合があります。
高血圧によって、血管周囲の筋肉が萎縮して網膜への血液の循環が悪くなることで出血や浮腫、視力障害を引き起こしたりします。
高血圧性網膜症の検査の方法
高血圧性網膜症では、眼底部分の血管や血流を確認するために眼底検査や眼圧検査を用います。
高血圧で懸念される腎臓や心臓などの障害の有無を確認するために血液検査や尿検査も併用する場合があります。
高血圧性網膜症の治療方法
高血圧性網膜症は、高血圧が原因の眼病なので眼に対する直接的な治療ではなく、高血圧の改善を目的とした治療をおこないます。
主には、適度な運動・健康的な食事を中心に治療計画を立案していきます。
高血圧状態をコントロールするために降圧薬の服用を検討する場合もあります。
症状の進行とともに眼底部分が深刻な状態だと判断した場合には、レーザー光凝固術による治療も検討します。
高血圧性網膜症の治療後
高血圧が原因というだけあって、治療後であっても適度な運動や健康的な食事は実施していきましょう。
その上で、定期的な経過観察をおこない再発防止を徹底していくことが大事です。
まとめ
いかがだったでしょうか? 今回は高血圧性網膜症を紹介させていただきました。
腎臓・心臓・脳にも影響を与える眼病ということもあり早期的な治療を試みたいところ。
症状が悪化しても軽度で片付く眼病であればいいですが、高血圧性網膜症はそうもいきません。
自身の一生を案じて目に違和感を覚えた段階で検査をおこなうことに努めましょう。